小学生になると、自己主張も強くなり言葉も達者になってきます。
ちょっとしたことで反抗的な態度を取ったり、親の言葉に言い返してきたりと子育てをする上で大変な時期でもあります。
子どもの反抗的な行動や態度に親は毎日イライラしっぱなし!
小学生との上手な関わり方、子育てをする上でママがイライラしない方法を伝えていきたいと思います。
この記事の内容
1.小学生の子どもの特徴
子育てをしていても、子どもが小学生になると保育園の頃とは違い、急に幼児っぽさが抜けてしっかりしてきたと感じることはありませんか?
低学年の小学校1・2年生はまだ幼さも残ります。
子育てをしていてもママの膝の上に座って抱っこを求めてきたり、学校のお友達や先生の話やその日の楽しかった出来事も嬉しそうに親に話してくれます。
親に甘えたりする事も多く、学校の身の回りの準備も子どもが支度をした後に親が確認したり、一緒にやってあげる事が多いと思います。
親子の会話もたくさんできる時期なので子育てをしている中で、楽しく子どもの話を聞いてあげると良いでしょう。
まだまだ自己中心的な所があり友達との関りで思うようにいかないと喧嘩になったりすることも多くあります。
男の子は口だけでの喧嘩で治まらないことも多く、イライラから手を出してしまう事もあります。
手を出してしまった事で相手へ怪我をさせたりしたら大変です。
まだまだ子ども同士で喧嘩のトラブルを解決することが難しいこともあるため、大人が間に入って話を聞いてあげたり、子ども同士がうまく遊べるように導いてあげる事が大切です。
中学年の3・4年生になると集団生活の中で協調性が出てきます。
自分中心的な部分が薄れて、お友達の意見に合わせることができるようになったり、特定の仲良しのお友達ができて一緒に行動するようになったりもします。
お友達との喧嘩も低学年の頃とは変わり、自分たちで「ごめんね」と仲直りをしたり、お友達が間に入って仲裁したりできるようになります。仲間意識が強くなりお友達との時間が楽しいと思う反面、良い事だけでなく間違った行動も一緒になって行ってしまう事があります。
自分の身の回りの事もほとんどできるようになり、子育てに手がかからなくなってくる時期でもあります。
また異性の違いや親との関りにも敏感になる時期です。
子育てをしていると男の子が母親との距離をとったり、恥ずかしさも出てきて会話が減る時期にもなってきます。
女の子も同様に異性の父親に対しての態度が変わってくる時期でもあります。それは身体の変化と同様に、心も大きく成長している事から親に対して反抗心や自己主張をもつようになるのです。
親として子どもとの関わりを日頃から持つように心がけちょっとした変化にも目を向けて子どもと何でも話せるような関係を築いていけるとよいでしょう。
高学年の5・6年生になると心身ともに大人へと近づいていく時期です。
家族との時間よりも仲良しの友達との時間を優先するようになります。
家族で買い物に行くとき、今まで一緒に行っていたのが急にお留守番するようになったり、一人の時間を求めるようになったりもします。
親や兄弟といる時間が減り、会話も自ら進んで話すことがなくなったり、よそよそしい態度になることがあります。
親としては寂しい時期でもありますが、子どもが親から自立する過程と考えて見守ることが大切になってきます。
2.小学生の反抗期
小学生の子どもの反抗期は子育てをする上で親が苦労をする一つの過程だと思います。
幼児の頃の反抗期は泣いて訴えたり、物を投げたりと言う抵抗でしたが小学生の反抗期は言葉遣いが悪くなったり親に口ごたえや無視と言った対応をする事が多くみられるようになり親は子どもの態度にイライラすることが多くなります。
また女の子と男の子でも反抗期に違いが見られます。
・言葉が悪くなる
・物に当たったり親の言っている事を無視することが多くなる。
・日頃から子育てをしている母親が子どもを注意することが多くなるので子どもの反抗も母親に向けられることが多くなる。
男の子にとって父親は大きく、一家の大黒柱的な強い存在にあたります。子育てを一生懸命行う母親には反抗的な態度をとっても、父親の前では抵抗しないこともあります。反抗的な態度が気になるときにはこっそり父親に伝えてもらう事も必要です。
・小学生の女の子は口調が強くなる。
・急に大人びた言葉を使うようになる。
・父親に対しては、異性と言う事から苦手意識を持つようになる。
反抗期では母親の言ったことに対して口調が悪く物事を言ってきたり、返事をしなかったりすることがあります。その言葉に母親もイライラすることが増えてしまうのです。子どもの言葉遣いが汚かったり、口調が強いと子育てをしていてついカッとなってしまうことがあるでしょう。
また父親に対しては、異性と言う事から苦手意識を持つようになり喋る機会が減ったり、避けてしまうという行動があります。
小学生の反抗期は子どもの親をイラッとさせる態度が原因だったりします。子育てをしている中で親がイライラしてしまうような態度を子どもが日常的にとる事で悪化してしまうのです。
親が言ったことに対して、「はい」「分かった」と言う納得の言葉はほとんど返ってきません。
何かしら余計な一言が付け加えられています。
「今からやろうとした」「分かってるよ」「・・・(無視)」と思いもよらない小学生の子どもの態度にびっくりさせられることが多々あります。
子どもの反抗期にカッとならないためにも上手に子育てをしてイライラしない方法を身につけていくと良いでしょう。
3.小学生の子育てをする上での関わり方
小学生の子どもたちは大人が思っている以上に心がナイーブです。
特に小学校高学年にもなると、友達が言ったちょっとした言葉に傷つき、落ち込んだりすることもあります。
言った人からすると悪気のない一言でも、繊細な子どもは不安になったり、心配になり考え込んでしまう事もあるでしょう。
小学生の子どもとの関わり方で親が気を付けていきたい事をまとめてみます。
子どもに期待しすぎない
小学生のころから、子どもの将来の事を考え習い事や塾にいかせている家庭が多くなっています。
子どもが好きで習い事をするのと親が習わせるのでは子どものやる気も違ってきます。
また子育ての中で子どもに対して「どうしてできないの!」「さっき言ったでしょ」「うちの子はできる」と言う言葉は子どもにとってデメリットでしかありません。
習い事や塾なども子どもの成長に合わせて子ども自身のペースで行っていく事が大切です。
子どもから一歩引いたところで見守ることも大切
親にとって子どもは宝です。
子どもが可愛すぎて甘やかしたくなる気持ちも分かりますが、子どもは成長と共に親から少しづつ自立していきます。
子育てをする上で必要以上に何でもやってあげてしまうのはNGです。
小学生の子どもたちが生活習慣を身につけるためにも自分自身で身の回りの事を行っていく事が大切です。
社会に出た時に困らないためにも子どもからちょっと離れて見守っていく事も親として大切な事です。
子どもたちの様子を見て、解決できることは自分たちで話し合い、どうしても無理な時に親が助けてあげる事が子育てをする上で必要な事です。
4.小学生の子育ての例
小学生になる姪っ子は会うたびに大人っぽくなっていきます。
子どもっぽい部分も多くあるのですが、仕草や喋りに大きな成長が見られドキッとさせられてしまう事が多くあります。
4年生の姪っ子Yちゃんは特にママとの会話が大人と一緒に喋っているかのような答えが返ってくるのです。
普段はまだまだ甘えたい部分も多く、子育ての中でもママの膝の上に座ってきたり、抱き着いてきたり可愛いところも多い小学生。
自己主張も強く、自分の思うようにならないとママがきちんと説明してもひねくれてしまいへそを曲げたり、納得いかない様子を顔に出している事も多々あります。
先日、学習ノートに宿題をしているときでした。
やる気がなかったYは頭を机に付けながら、ノートに漢字を書いていました。
それを見たママが「やりたくないならなくていいよ」と声をかけるとだるそうに「やる」と返事をしたY。
いつもは丁寧な字で書いているYですが、その日終わった宿題はいつもより文字が雑だったのです。
普段のやる気と全く違う事をみて「汚い字だともう一回やり直しだよ。もっとうまく書けるでしょう」とYに声をかけると「はいはい。きれいに書けばいいんでしょ!」と面倒くさいと感じている表情で言ったのです。
そのYの口調にママの表情も曇ってしまいそれ以上の言葉はかけませんでした。
最終的には学習ノートにきれいに書くことができたのですが、小学生の子どもの子育てをする中で、言葉かけや対応がどれほど難しい事なのかを実感しました。
ママはYが持ってきた丁寧に書いた宿題を見て「上手に書けたね。やっぱきれいに書いた方がいいよ。」と言って笑顔でギュッとYを抱きしめました。
そのときのYの表情はとっても嬉しそうでその後もママに甘えていました。
子育てをしている上でいけない事はきちんと注意するママ。
しかし褒めていく事も忘れないように心がけているようです。
子どもが大きくなるにつれて自分でできる事も増え、当たり前のように何でもするようになります。
それに伴い、注意することはあっても褒める機会が減ってきてしまいます。
だれだって褒められると嬉しいものですよね。
小学生の子どもだったら照れながらも実際は褒められたいと感じているでしょう。
親が子育てをしている中で子どもの反抗的な言葉や態度は辛いものです。
小学生にもなると良い事だけでなく知恵もついて時にはいけない事もしてしまう事があると思います。
子育ての中でいけない事は注意して、良い事はたくさん褒めていく事が大切なのだと思います。
5.イライラしない方法とは
子どもの親に対する反抗的な態度や言葉につい子育てをしている親もイライラして、強く当たってしまう事があります。
しかし子どもにとってそれは逆効果です。
余計に子どもへのストレスを与えてしまい反抗的な態度をとってしまうでしょう。ではどうしたらよいのか?
親が子育てでイライラしない方法を見つける事で子どもに強く当たってしまう事もなくなるのだと思います。
子育てをする上で親が子どもにしつけの意味で注意したりすると思います。
しかし親が口うるさく感情的になって子どもに物事を言う事は良くない事です。
「勉強しなさい」「早く帰ってきなさい」「ゲームは禁止」「いつまで起きているの」など毎日のように怒鳴っていませんか?
毎日のように同じことを言われていたら子どもも「分かってる!」「今やろうとしていた」とイライラする原因になってしまいます。
自分が小学生の時も同じように親から「宿題しなさい」「早く寝なさい」と言われるのがどれほど嫌だったかを思い出すと、自分が子どもに行っている事も同じなのかと感じますよね?
イライラしないためにも、一度声をかけたら何度も同じことを言うのではなく必要最低限に抑えておくと親としてもイライラしないで済むと思います。
小学生の中学年高学年になったら、ある程度の事は子どもに任せてしまうことも大切です。
勉強をやらなかったらテストで自分が後悔する、早く寝なかったら次の日に起きるのが辛いのは自分・・・と言う事を後から知ることで次はこうしようと言う考えが子どもの中で少しずつ身に付いていきます。
親が感情的になる事で、子どももむきになって言葉を言い返してきたり、自分の感情を態度に表そうとします。
毎日、子育てをしていく中でイライラしていてはお互いに良い事がありませんよね。
小学生にもなれば、家の中と学校でも態度や言葉遣いの区別ができます。
家では何でも言える親に抵抗したり感情をむき出しにしていても、学校は集団生活で先生の話を聞いたり、友達に合わせたりする事くらいはいやでもやっているでしょう。
子育てで大切なのは家族の笑顔です。
親が穏やかに子どもに向き合っていく事で子どもの心も変わってくるのではないでしょうか。
親が子どもにやってほしいことや言いたい事を言うよりも先に子どもの思いや学校での出来事を聞いてあげる事が大切です。
「勉強しなさい」「早くご飯を食べなさい」など親の思いを子どもにぶつけるがために、子どもも反抗的な態度になったり「今やろうとしていたところ」「いちいちうるさいなあ」と言う言葉が出てくるのです。
6.まとめ
小学生は中学年・高学年と大きくなるにつれて反抗期と重なり子育てをする上で悩むことも多くなってきます。
小学生の反抗期は大人になる過程の発達段階でと言えます。反抗期は一時的なものでこれからずっと続くものではありません。
子どもがイライラしているからと言ってそれに便乗して親が怒鳴ったり大きな態度をとっても、子どものは何も変わりません。
相手は小学生と言う事を頭に入れて、子どもの気持ちに寄り添って穏やかな対応をしてあげる事が大切です。
親がイライラしない方法を自分なりに見つけ出し、子どもの言葉に耳を傾け、穏やかに子育てをしていく事で毎日が明るい日を送ることができるのではないでしょうか。