子どものトイレトレーニングはやり方を間違わなければオムツが取れるのも確実に早くなります。
現役保育士として、多くの子どものトイレトレーニングを見てきましたがやはり1歳くらいに始めた子はオムツを卒業するのもトイレに慣れるのも早いです。
6ヶ月からトイレトレーニングを始めることで、1歳後半にはおしっこの間隔がつかめるようになったり2歳にはオムツが取れてパンツになっている子も多くいます。
今回は生後6ヶ月からのトイレトレーニングを始める時のポイントとママが気をつけたい事についてお伝えしたいと思います。
この記事の内容
1.トイレトレーニングの時期は早いほどいいの?
子どものトイレトレーニングを始める時期は様々ですが、ママにとっても育児の負担が増える事は事実です。
トイレトレーニングを始めるのが早くても、親が家事・育児の忙しさで途中で挫折してしまうパターンも多くあります。
早く始めても長続きせずに途中でトイレトレーニングをやめてしまえば、次に始める時には結局最初からやり直しとなってしまいます。
子どものトイレトレーニングは早ければいいと言うことではないのです。
2.トイレトレーニングを始める時のポイント☆
トイレトレーニングをする上で適した環境を用意したり、ママや子どもの体調も見ながら良い時期を見計らって進めていく事が大切です。
- トイレトレーニングする環境が整っている。
- ママが子育てに余裕がある。
- 生後6ヶ月くらいになり安定して首が座り支えてのお座りができる。
- 子どもが落ち着いて機嫌よく過ごしている。
- トイレトレーニングをしたいと言う意欲がママにある。
生後6ヶ月くらいからトイレトレーニングを始めるには、ママの覚悟が必要になってきます。
子どもの体調の優れない時期やママが子育てに疲れている時にトイレトレーニングを始める必要は全くありません。
生後6ヶ月からのトイレトレーニングは短期間で行うのではなく長い目で見ることがポイントなので、焦らずにトイレトレーニングを始める事です。
3.6ヶ月からのトイレトレーニングをおすすめする理由!
子どもが6ヶ月になると、おんぶが出来るようになったり、寝返りしたりちょっしたお座りが出来るようになる子もいます。少しずつ動きの幅が広がってくる時期になります。
6か月頃ですとまだ自分でおしっこが出る感覚も分からず、オムツで過ごしている子がほとんどです。
トイレトレーニングを6か月からおすすめする理由は、小さいころからトイレトレーニングを始める事によって色々なメリットが生まれるからです。
- 親子でのスキンシップの時間をたくさん作ることができる。
- 小さいころからおまるに慣れる練習をすることができる。
- おまるやトイレに対して恐怖心がまだない。
- 遊び感覚でおまるに慣れる。
- タイミングが合えばおしっこを出すことができる。
- 自然と親子の会話がうまれる。
☆トイレトレーニングを通して自然とスキンシップができる。
小さい子どもにとってママとのスキンシップは大切です。しかし、会話のできない子どもとどのように関わってよいのか分からないと言うママも少なくありません。
6か月ころの子どもだと、「あ~」「う~」と喃語を発する事はあっても、ママやパパと意思疎通ができるまで成長はしていません。
「スキンシップの仕方が分からない・・・」
「どのような言葉をかけていいのか・・・」と悩むママもいます。
子どもの事は可愛いけれど、スキンシップの仕方が分からないと感じてしまうのです。
今まで子どもと関わりがなかった人からすると、赤ちゃんとのコミュニケーションに迷いが出てしまうのも自然な事です。出産して子育てを通してだんだんとスキンシップがうまく出来るようになったり、話すことのできない赤ちゃんにも話しかけたりと出来るようになるのだと思います。
トイレトレーニングを始める事によって、抱っこしておまるに座らせ支えてあげたり、「シーシ行こうね」「上手に座れたね♡」など子どもにかける言葉が自然と生まれます。ママにとってこの時期のトイレトレーニングは大変ですが、親子のスキンシップの一つともなります。
6か月の子どもはママやパパの言葉や行動などを「ジーっ」と見て観察する事があります。日頃から一緒に過ごしてくれるママやパパ・じいじ・ばあばを好んで喜んだりします。
この頃のスキンシップは子どもにとってとても大切になります。
トイレトレーニングの時期はこまめにオムツを取り替える・トイレトレーニングの絵本を読んであげるなど積極的に関わっていきましょう。
☆遊び感覚でトイレトレーニングを身につけていく。
6ヶ月の時期からトイレトレーニングを始める事によって、子どもは知らず知らずにおまるに座る習慣を身につけていきます。
2・3歳からトイレトレーニングを始めると、物心もついておまるに対して怖いと言う恐怖心を持つ子もいれば、「トイレは嫌だ!」と言う気持ちを持つ子も少なくありません。おむつを履いていないと不安感を持ってしまい、トイレトレーニングの事を考えすぎて泣いたり、夜泣きをするようになる子もいます。
6ヶ月くらいの子だと、まだおまるが何をする場所と言う事も分からずに、親に座らせられるので乗り物感覚で楽しいと言う環境を作っていく事でトイレトレーニングに対して恐怖心を持たないですみます。
遊び感覚でおまるに座る事で、自然とタイミングが合えばおしっこがまれに出る時もあります。
4.6ヶ月からのトイレトレーニングで気をつける事
月齢が小さい時からトイレトレーニングを始める時には、必ずママがそばで付き添う事が必要になります。もちろん2.3歳のトイレトレーニングでも親の配慮は必要ですが、6か月からのトイレトレーニングを進めるにあたりママに知っておいてほしい事があります。
- おまるに座らせたら子どもを支えそばで見守る。
- おまるに座るのを嫌がったら無理はしない。
- 6ヶ月の子のトイレトレーニングは排泄できる事を目的にしない。
- 声掛けしながらトイレトレーニングをする。
- 短期間でトイレトレーニングを成功させようとしない。
- 1日に数回程度のトイレトレーニングにする。
☆おまるに一人きりで座らせない。
6ヶ月くらいの子だと、お座りがまだ完全に安定しない事があります。トイレトレーニングを始めておまるに座らせるときには、ママやパパが子どもの近くについて支えてあげるようにしましょう。
生後6ヶ月の子がおまるに座る事ができても、ちょっとした時に重心を崩して頭から落ちてしまったり、横に倒れてしまう事があります。小さい子どもは頭が大きくバランスを崩しやすいため、お座りが上手に出来るようになっても不安定なおまるの上に一人で座る事は危なかったりします。
おまるに一人で座らせるのは子どもが歩けるようになってからでもよいでしょう。子どもが6か月のトイレトレーニングの時には、親が付き添っておまるに座らせることが大切です。
☆無理強いせずにトイレトレーニングを行う。
生後6ヶ月くらいのトイレトレーニングに対して全く理解していない子でも、おまるに座らせる時に泣く子もいます。
きっと怖いと感じたり、いつもと違う感じに驚いたりしているのでしょう。
おまるに座らせて泣いていたり、不安な表情をしているようなら無理にトイレトレーニングをする事はありません。
まずはおまるの存在に慣れる事から始めるのもトイレトレーニングの一つの方法です。
ママと一緒におまるの近くに座ってみたり、おまるを触ってみるのもよいでしょう。
怖くないと分かれば、少しずつ興味を持っておまるに近づいてみたり、自分から触ったりするようになります。
無理をする事は6か月の子どもにとって逆効果なので、強制しない事がトイレトレーニングを進めるためのポイントとなります。
☆トイレトレーニングに慣れる事を目的にする。
6ヶ月の子どもに、排泄できる事を目的にしてトイレトレーニングをすると道のりが長すぎてママも疲れてしまいます。
小さなときから始めるトイレトレーニングは、親の目標を高く持ちすぎない事も必要です。
「おまるに座れるようになる」
「嫌がらずにオムツを替える」
このような事でもトイレトレーニングはじゅうぶん進んでいます。
6ヶ月の子どもにおしっこが出る事を目的としてトイレトレーニングをしても中々成功はしません。最初は、タイミングが合えば時々おまるで成功すると言う感じです。
おまるに慣れる・おまるに座るだけでも6ヶ月の子どもにはすごい事です。
トイレトレーニングでも、月齢に合った目標を立てる事が大切になってきます。
☆トイレトレーニングは楽しい空間作りを忘れない。
ただ子どもを座らせて見ているだけではなく、言葉かけをしながらトイレトレーニングをしていく事がポイントです。
おまるに座った6ヶ月の子どもは訳も分からずにトイレトレーニングをしています。たとえ言葉が分からなくても、子どもはママの表情を見ているので声掛けをしていく事が大切です。
ママがにこやかに声をかける事によって子どもは嬉しそうにします。ママの声のトーンや表情・仕草などを子どもながらに感じる事があるので、子どもの顔を見ながらにこやかに話しかけてトイレトレーニングが楽しい雰囲気になるようにしていきましょう。
5・6ヶ月の夜泣きがひどく手が付けられない時におすすめしたい記事です☆
☆6ヶ月の子どものトイレトレーニングは焦らない。
月齢の小さな時から始めるトイレトレーニングは慌てずに時間をかけて行っていきましょう。
小さなころからトイレトレーニングをしている子としていない子では後から大きな差が出てきます。おまるに座れるようになるだけでも子どもにとっては大きな事です。
おまるに座ったからすぐにおしっこが出るようになるかと言ったらそれは難しいと思います。
6ヶ月くらいの頃は、おしっこがでなくても褒めていく事が子どもにとって大切な事です。
「上手に座れたね」
「頑張ったね☺」
ママの笑顔を見せて頑張った事を子どもをおもいっきり認めてあげる事が大切です。
ママの焦りは子どもにとってストレスしかありません。
せっかく子どもが機嫌よくおまるに座ってもママが「シーシするよ~!」と焦らすような言葉を言ったり、おしっこが出ないからと言って長い時間座らせていてもトイレトレーニングはうまくいきません。
慌てずマイペースすぎるかな?と感じるくらいママは余裕を持ってトイレトレーニングを進めていってもよいでしょう。
☆1日に何度もトイレトレーニングをしない。
1日に何度も何度も子どもをおまるに座らせるのではなく、1日数回時間を決めてトイレトレーニングをした方が圧倒的におしっこの出る感覚をつかむのが早くなります。
トイレトレーニングを頑張りすぎてしまい1日に10回以上子どもをトイレに連れて行ったり、おまるに座らせるママも時々います。しかし、それだと子どもがパンツになる前にトイレが嫌になってしまったり疲れてしまう事が現実にあります。
おまるに座る時間を決めてトイレトレーニングをすることで、子どもはおしっこの排尿感覚をつかみやすくなります。
トイレトレーニングをしている子も毎日同じ時間にトイレに行く事で、タイミングが合えばおしっこが出来るようになっていきます。
トイレトレーニング期間中はできるだけ同じ時間に子どもをおまるに座らせていく事が大切です。
5.まとめ
いかがでしたか?
今回は、6ヶ月からのトイレトレーニングを始める時のポイントとママが気をつけたい事についてお伝えしました。
1歳にも満たない子どものトイレトレーニングをするのはもちろん大変です。子育てに追われているママにとって、この時期から子どものトイレトレーニングを始めるのはけっこうきついかもしれません。
それなりの覚悟を持ってトイレトレーニングと向き合わなければならないので、ママの心に余裕のある時に焦らずに始めていく事が大切です。
6ヶ月くらいからのトイレトレーニングは、ママと子どものスキンシップが格段に増えます。
こまめにおむつを取り替える事もトイレトレーニングでは大切なので子どもと向き合う時間が増え、一つひとつの成長をより感じる事ができます。
月齢が小さい子ほど、色々な事に気をつけていかなくてはなりません。
トイレトレーニングに限らず、食事・睡眠・遊びでもそうですが、親は子どもから目が離せません。
お座りが安定している子でも、おまるに座るとなると不安定になる事があるのでママが支えてあげたり付き添いが必要です。6か月の子のトイレトレーニングは、ママの配慮が大切になってきます。
その時の子どもの状況を見て、体調がすぐれない時や気分がのらない時は無理強いしないで焦らずにトイレトレーニングを行ってくださいね。