1歳児の育児が辛いと感じることには訳があります。子どものイヤイヤ期が始まり、泣いたり騒いだりする事で思うように育児が出来ず、どうすればいいのかと日々悩むことが多くなっていませんか?
1歳児の育児を楽しく乗り越えるために必要な事をお伝えしていきます。
この記事の内容
1.1歳児の育児をする上で覚えておきたい発達と特徴。
子どもの発達や特徴を把握しておく事が育児をする上で大切なことを知っていましたか?誰もが何かしらの不安を抱えて子育てをしていると思います。
1歳児の育児を行う時に全く分からない状態で子どもと接するよりも、同じ年齢の子どもが身近にいたり、先輩のママ友から子どもの話を聞く事によって辛い育児が楽になったり、不安が和らぐ事ってありますよね?
年齢に合った発達段階を覚えておくことが育児をする上でとても役に立ちます。
1歳児の発達としては、歩行ができるようになり周りへの興味も広がってくる時期です。
歩けるようになることで好奇心が強くなり、色々な場所へ行こうとします。狭い空間や隙間などが大好きな子ども達。親が思いもよらない場所に入って隠れたり、危ない場所でも構わず行ってしまうのでママやパパにとって1歳児の育児は目を離せない辛い時期でもあるかもしれません。
また身近な大人を求める事が多くなるのでママやパパから離れず抱っこを求めたり、姿が見えなくなってしまうと泣いて騒いだりする事が多く見られます。
1歳半ばになると自我も芽生え、やりたい事、やってほしい事を指さしや動作で伝えようとします。言葉も増え「パパ」「ママ」「ワンワン」など1語文を話す子どももいます。
食事面ではスプーンを使って自分で食べようとしますがまだ上手に口に運ぶことが難しく、食べこぼしが多いのが特徴です。また今まで食べていた野菜を食べなくなったり、見た目で食べようとしなかったりと好き嫌いも多くなってくる時期でもあります。
睡眠時間も定まり始め、夜中に何度も目が覚めていたのが起きることなく朝までぐっすり寝ていられるようになったり、日中のお昼寝も午前中と午後に寝ていたのが1回寝になり安定してきます。また小さいうちは発達や月齢に個人差が大きく見られる事も1歳児の育児をする上での特徴の一つと言えます。
2.1歳児の育児をしていると可愛い時期と辛い時期が見られる。
1歳児はとっても可愛い時期。赤ちゃんらしさもまだ残っているけれど、自分で色々な事をやろうとしたり、できる事も少しずつ増えてきます。
ご飯を自分で食べようと頑張ったり、靴下を自分で履こうともします。1歳児はまだ完全に自分で身の回りの事を出来るわけではないのだけれど自分でやりたがる時期でもあるのです。
ママとしては1歳児の育児は大変でもあるのです。
子どものやっている事にちょっとでも手を出そうとすると子どもは怒るのです。
「自分でやる!」「やらないで!」と言う感情が小さいながらにも強い思いを持っているのです。自分で出来なくて怒る事もあれば、自分で何でもやりたいと言う気持ちから、周りの人が手を出そうとすると怒る・・・ママとしては1歳児の育児は辛いことも多いかもしれませんね。
1歳児の子どもは会話が未熟なので、ママとスムーズな会話のやり取りができる訳ではありません。子どもに「ママがお手伝いしてもいい?」と聞かずに靴を履かせようとしたり、ご飯を食べさせようとするものなら、子どもは「嫌っ!」と言う感情をむき出しにします。
それだけではなく、一度手を出されてしまうと不機嫌になってご機嫌斜めになってしまったり、長い間泣き続けて、手を出されてしまった事を引きずったりします。
1歳児の何でも自分でやりたがる時期には、親が子どもにちょっと手助けつもりで手を出すのもあまりよくありません。時間がない時などはちょっと親としても手を出してしまいたいと感じることもあり、子どもを待っているのが辛いとも思いますが、子どもが頑張っている行動に辛抱強く待ってあげましょう。
1歳児の育児をしていると辛い育児と同時に、子どもの可愛い姿がたくさん見られます。
歩行が安定しないヨチヨチ歩きや伝い歩きも可愛いのですが、ママやパパの手を持って親子で歩く練習をしたり簡単な動作「いないいないばあっ!」「パチパチ」などを真似して笑ったり歌やダンスを踊ったりするようになり子どもの成長がたくさん見られるようになり育児をしていて楽しい事も増えてきます。
1歳児でも子どもたちは色々な遊びを楽しむことができます。「まだ小さいから親子でどう関わってよいか分からない」「1歳児って遊び方が難しい」「1歳児と関わるのにどのような事をしたら子どもが喜んでくれるのか分からない」と言う言葉をよく耳にします。
実際に私の職場でも1歳児の子どもたちは大人と一緒に手遊びや体遊びを喜んで行います。手遊びであれば「げんこつ山のたぬきさん」「グーチョキパーで何作ろう」「トントントン」などを大人の真似をしながら喜んで遊びます。
1歳児との触れ合い方が分からず辛いと悩んでいるママたちもいますが、子どもは、大人がつまらないと感じる遊びでも楽しむことができるのです。子どもは大人が思っている以上に親子でもふれあい遊びを楽しみます。1歳児の育児をしていて、親子での触れ合いはとっても大切です。
「何して遊んでよいか分からない」「子どもにどう触れ合ってよいものか考えもつかない」と言うママやパパは、上記で言ったような手遊びをしても良いですし、育児でちょっとした合間に子どもと触れ合うのにくすぐって遊んだり、膝の上にのせて揺らしてジェットコースターと言った遊びをしても1歳児の子どもは十分喜んでくれます。
「1歳児の育児は辛い」「1歳児の育児が辛い時にはどうすれば楽になるの?」と子育てに苦労しているママたちが多い反面「1歳児は天使」とも言われています。
1歳児になると表情も豊かになります。親の姿を見て嬉しそうに笑い、怖い物を見た時に泣いたり、喜怒哀楽の姿がたまらなく可愛いのです。泣いたり怒った顔でも写メや写真に残したくなるような愛くるしい表情に親もキュンキュンして子どもを抱きしてしまうのです。
1歳児のなると、簡単な絵本にも興味を持ち指をさして「ワンワン」「にゃーにゃー」と言葉にする事も出来るようになります。まだ会話が出来るほどお喋りはできないのですが単語で喋る言葉が可愛く、親が言った言葉をオウム返しで真似したりもできるようになります。
言葉が増えてくると子どもの育児も楽しくなると言われています。
赤ちゃんの頃は泣く事で自分の思いを伝えるのですが、抱っこをしてもミルクを上げても泣き止まない時に「どうすればいいの?」泣き止まない事に対して育児が辛いと思う事が多かったと思います。
しかし言葉が出てきたことにより子どもも自分の意志を「イヤイヤ」「うん」と動作や言葉で伝えられるようになるので親にとって辛いと感じた育児がほんの少しだけ楽になるのです。
1歳児になるとスプーンを持って自分でご飯を食べようとしたり、靴や靴下を履いたりもできるようになります。
まだ上手にはできないので親の手助けが必要となりますが、一生懸命靴下を履こうとしてなかなかできない自分にどうすればうまく出来るのか分からず意地やけて怒ったりする姿も親としては可愛い子どもの姿です。
親は、自分でやろうとする姿を優しく見守り、「頑張れ」「もうちょっと」などと声掛けをしたりして励ましてあげると子どもも頑張ろうと言う意欲がわいてきます。
お兄ちゃんやお姉ちゃん、親の真似をしてやりたがることが増えてきます。この頃から自我が芽生え、自分の思い通りにならないと動作や片言で親へ訴えるようになります。
以前は抱っこをしたり気を紛らわすとすぐに忘れてまた遊び始めたりしていたのが、この時期はそれが効かなくなるので正直、1歳児の育児が辛いです。
思うようにならないとさらに自分のアピールとしてどうすれば分かってくれるのかと子ども自身も模索します。泣いたり物を投げたりして周囲の人へアピールするようになるのです。これがイヤイヤ期の始まりで親にとっても辛い時期なのです。
3.子どものイヤイヤ期が辛い。1歳児の育児をしている親の子どもへの関わり方とは?
育児をしている親であれば聞いたことがある人が多い子どものイヤイヤ期。
保育士をしている私がよく聞く言葉があります。1、2歳の子どもを持つ親の間で「子どもがイヤイヤ期に入ると 育児が辛いから可愛いのは今のうち!」「子どもがイヤイヤ期で育児が辛いんです」「どうすれば子どもが落ち着くの?」などと言われることがあります。
1歳児の育児をしている親、誰もが通る子どものイヤイヤ期の壁。もちろん親は辛いです。しかし子どもも辛く、自分の思いを上手く言葉にできないはがゆい思いから、どうすればよいのか分からず泣いて暴れて騒いでしまうのです。子どもだって辛い事を分かってあげ頭の片隅に入れておくことで辛い育児から少しだけ解消されるのではないでしょうか?
私は職場でたくさんの親を見てきました。1歳児の育児をしている親の子どもへの関わり方も様々でしたが今回は2通りのパターンの例をあげてみたいと思います。
一人目は1歳児の育児をしている20代のママ。
一人目の育児で日々子育てに苦戦しているように感じます。
特に1歳児の育児になり、子どもも自我が出て身体や動作で自己主張し始め、何でもイヤイヤをするようになってから、ママも思うように子どもが言う事を聞いてくれずどうすれば子どもに分かってもらえるのか悩んでいる感じでした。
保育園でのママ友も少なく参観に来てもあまり他の親子との関りもありません。
子どもが保育園のお迎えの帰りに遊びたい事から遊具の方へ言ってしまうと腕をひっぱって「ダメ」と強い口調で言ったのです。もちろん子どもは泣いて訴えますが「帰るよ!」と抱っこして泣いた子どもをママは連れて帰りました。
もう一人の親は5歳児と1歳児の育児をする20代後半のママ。
やはり同じパターンでお迎えの帰りに遊具で遊ぶ子どもたち。遊んで帰る日もあれば遊ばないで帰る日もあります。遊ばせてあげることで子どもの思いを通してあげると言う事が正しいとは思っていません。
遊べない日にはきちんとママが「パパが帰ってくる時間だからお家に帰ろう」「もう遅い時間だからまた後で遊ぼうね」と子どもに向かってきちんとお話をしている姿があります。
どうすれば小さい子どもに伝わるかとママも考えているのだと感じます。
この時、5歳児の子は理解していますが、1歳児の子はそれでも遊びたくてぐずったりします。
しかし1歳児の子どもでも話を聞いて理解することが少しずつできるようになってくるので、頭ごなしに「ダメ!」「いい加減にしなさい」と否定的な言葉を言ったり叩いたりしては子どもにとったら逆効果です。子どもの心を痛めつけて辛い出来事だけが残ってしまうことになります。
「まだうちの子は話をしても分からないから。」と思って子どもに何も言わず抱っこで連れていってしまう親も多いでしょう。しかし小さくてもしっかり自分の感情がある事を分かってあげましょう。楽しく遊んでいた途中で抱っこをされた子どもは不思議に思うはずです。
自分の思いと違くなった子どもはお家に帰ってから泣き出したり、ぐずったりと言う感情になってしまうこともあります。後々、ぐずった子どもに手がかかり時間に追われ辛くなるのは親です。
どうすれば子どもに分かってもらえるか考え、きちんと話をしてあげることや「~ちゃんは~したいんだよね。でも遅いからまた明日遊ぼうか。」など子どもの気持ちに寄り添ってあげることが1歳児の育児にも必要です。
それでも泣き止まず「どうすればよいの?」となった時、ママにとっても辛い時間ですが忍耐強く待ってあげましょう。もちろん子どものそばで待ってあげる事が大切です。子どもはずっと泣き続けると自分が何で泣いているのか、どうすればよいのかが分からない状態になってきます。
落ち着いた後に抱きしめてスキンシップをはかったり、気分転換でお部屋の中で一緒に遊んだり、少しだけ庭に出るなどしてみると辛かった子どもの気持ちも楽になるでしょう。子どもの気持ちが落ち着けばママも安心できるはずです。
4.1歳児の育児を楽しんでいる人には理由があった。子どもが安心できる魔法とは!
1歳児の育児はとにかく手がかかります。
楽しいと思って育児をするママより毎日が同じ繰り返しだし怒ってばっかりで辛いと思うママもたくさんいるはずです。
「育児ってこんなに辛いの?子育てに向いていないかも。」と考えこんで育児ノイローゼになってしまうママも最近は多くなっています。
赤ちゃんの頃は寝ているだけで動けなかったのに、動けるようになり行動範囲が広がることによって嬉しさから色々な場所に行こうとします。食事、遊び、衣服の着脱などすべて中途半端な状態なので親の援助が必要です。
何でも自分でやりたがる1歳児。
思うように子どもは動いてくれず親は「イライラ」ストレスたまり怒鳴ってばっかりで辛い。イライラしていると精神的にも疲れるし美容にもよくないと思いませんか?ストレスがたまると吹き出物やニキビができ、お肌の調子が悪くなったりしますよね。
やんちゃな1歳児の育児をしながらも女性なら日々、美容にも気を配っていたいと思いますよね?毎日行う子育てだからこそ楽しまなきゃ損!楽しく子育てしている人の方がママも子どもも笑顔が多く絶対得だと感じます。
ではどうすれば楽しく1歳児の育児ができるのか?それは子どもの気持ちを大切にしてあげる事。1歳児は何に関しても上手くできない事が当たり前と言う認識を持ちましょう。それに子どもの育児をすべて一人で完璧にやろうと思わない事も大切なのです。
手のかかる時期の育児はママの負担も大きくストレスがたまりやすい時期でもあります。辛いと感じる前に、パパはもちろん時には親にも頼っても良いと思います。
食事面では食べこぼしがひどいし服も汚れてしまうから親が食べさせてあげた方が楽と思ってしまうでしょう。しかし子どもも思うようにならないと持っていたスプーンを投げたり、お皿をひっくり返したりします。それでは親の負担が増え、イライラが増すばかり。こぼしてもいいように床にシートを敷いておき食べ終わったらすぐに片付けられるようにしたり、割れないお皿を使ったりちょっとした工夫をしておくことで片付けも楽になります。
子どもが自分で食べる意欲を持っていることに成長を感じ思う存分やらせてあげることで子どもも満足します。衣服の着脱なども同じです。
時間がかかるから親がやってしまった方が早い、急いでいるからやってしまうと言うのは親に余裕がないから。出来るだけ子どもがやろうとしている事は見守ってあげることが大切です。どうすれば親の負担も楽になるのか?子どもが笑顔でいられるためにはどうしたらよいのか?ちょっと考えるだけで辛い育児が楽になるでしょう。
1歳児の育児を楽しむ人は心に余裕があるように感じます。自分で何かをやろうとするとき、1歳児の子どもは少しの時間集中する事ができます。その間、親は近くで子どもの頑張っている可愛い姿を見守ったり、隣で自分の時間が出来るのではないでしょうか?
親に心の余裕がないと子どもにもそれが伝わります。ママが辛い表情ばっかりしていると小さい子どもでも不安になるのです。子どもはママが大好きです。親が笑顔でいることがなにより子どもが安心できる事だと感じます。
5.まとめ
手のかかる時期である1歳児の育児をする時に誰もが悩んだり辛い経験をしています。「どうすれば楽になるのか?」と悩んだ時には、一人で考え込まず身近にいる親やママ友に相談する事が大切です。
ママが笑顔で育児をしているだけで子どもの笑顔も増えます。子どもの心に寄り添いママが穏やかな心でいること。子どもにとっても一番安心できる事でしょう。毎日続く育児が辛いから楽しいになるためにママもちょっとした隙間時間を見つけて息抜き出来る時間を作っていきましょうね。