食事を食べさせようと口にご飯を入れると泣く赤ちゃん。
これって何が原因?
食べさせ方が悪いのか、食事が赤ちゃんに合わないのか・・・泣く赤ちゃんを見て不安になってしまいますよね。
今回は食事中に赤ちゃんが泣く原因について考えられることをまとめてみたいと思います。
この記事の内容
1.食事中に赤ちゃんが泣く理由
赤ちゃんが離乳食にも慣れ食事をスムーズに食べてくれるようになったのに、最近は食事を食べさせようとすると泣く。
食事を口にした瞬間、大泣きして嫌がるようになった。
機嫌よく食事していたかと思えば急に赤ちゃんが泣き出した!
食事をしている最中に赤ちゃんが泣くことで、食事も中断してしまいます。
赤ちゃんを抱っこであやしている間に今度は寝てしまうと言う事もよくある話です。
いったい何が原因で泣くのか?ママとしては困ってしまいますね?
喜んで食事を食べている姿が見たい!
ママの思いはみんな一緒だと思います。
赤ちゃんのアレルギーについての記事も人気です→「乳児の食事で気をつけること☆食べさせてはいけないものとは?」
赤ちゃんが食事中に泣く理由を一つひとつ探っていきましょう。
赤ちゃんが泣く理由を考えることで、きっと原因が見つかるかもしれませんよ!
①赤ちゃんにあげた食事が熱かったことで泣く
まず一つ目の原因として考えられることは、食事が出来立てで熱かった事で泣くと言う事が考えられます。
子育てや家事に慌ただしいママは、急いで赤ちゃんの食事の支度することがありますね。
ミルクでもそうですが、冷めないうちに赤ちゃんに飲ませようとして熱くて泣いてしまったと言う経験はありませんか?
作りたての食事を急いであげようとすると食事が冷めてない場合があります。
食事が熱すぎた事にびっくりして赤ちゃんが泣くことがあります。
赤ちゃんは食事を近づけられればそのまま口にしてしまうので、食事の温度にも注意をする事が大切です。
また、熱い時にはやけどしないようにフーフーして冷ましてあげることが大切ですね。
②食事の食感が赤ちゃんにはかたい
二つ目の原因はたまたま、赤ちゃんにあげた食事(ご飯や野菜)が硬かったことで泣くことです。
普段の食事よりご飯が硬くて食べずらかった。
赤ちゃん用に茹でた野菜が硬くて食べられなかった。
このように食事の硬さが理由で赤ちゃんが泣くことがあります。
おかゆを作ったりや野菜を茹でる時、毎日同じような硬さにするのって意外と難しいのですよね。
この位で大丈夫かな?っと思っても、赤ちゃんの歯にはまだ噛むことが難しかったりします。
赤ちゃんが泣く理由は食事の硬さが、合わなかったことが理由として考えられるかもしれません。
その時には野菜の茹で時間を長めにしたり、おかゆの水分量を多めにして調節していくとよいでしょう。
赤ちゃんが硬さに慣れていなくて泣くと言う事もあるので、調節してあげる事で食事が食べやすくなり、泣くこともなくなります。
③食事の味が薄い又は濃い
三つ目の赤ちゃんが泣く原因は、食事の味が普段と違っている事が理由として考えられます。
赤ちゃんの頃の食事(離乳食)はほとんどが薄味です。
しかし、食事の味は家庭によってかなり違ってきます。
初めから濃い味の食事に慣れてしまうと、薄い味付けの食事を赤ちゃんでも食べなくなってしまいます。
市販で売っているベビーフードは忙しいママにとって気軽で便利な赤ちゃんの食事に持ってこいです。しかし、購入したベビーフードは味がしっかりついているので、ベビーフードばかり食べている赤ちゃんは家庭で作った薄味の食事を嫌がるようになってしまいます。
また、赤ちゃんも大きくなるにつれて味がついている食事を好むようになるので濃い味に慣れてしまうと、薄い食事を出された時に泣いて嫌がることがあります。
小さいころから薄味に慣れている赤ちゃんは、大きくなっても薄味を好み、濃い味に慣れている赤ちゃんは大きくなっても濃い食事が好きになります。
できるだけ素材の味で赤ちゃんが満足できるように赤ちゃんの食事は薄味を心がけたいですね。
④お腹が空いていない
大人でもそうですが、お腹が空いていない時に食事を出されても、食べたくないと思う事があると思います。
赤ちゃんも同じで、食事を食べさせられてもほしくない時だってあります。
「いらない」
「お腹が空いていない」
言葉にできればよいのですが、喋る事の出来ない赤ちゃんは泣くことで食事がいらない事をママに知らせているのかもしれません。
食事の前にミルクをたくさん飲み、すぐに食事をあげてもミルクでお腹が満たされてしまい食べたくないのはしょうがない事です。
無理に食事を口に入れても赤ちゃんは泣くだけです。
お腹が空けば食事も食べてくれるはずです♡
しばらく様子を見て、お腹が空いてきたころにまた食事を食べさせてあげてもよいでしょう。
⑤ママに抱っこしてほしくて泣く
赤ちゃんが泣く五つ目の理由としては、食事よりも今はママに抱っこしてほしい気分の時です。
ママのぬくもりを感じることは赤ちゃんにとって安心感につながります。
泣く原因が、ママに抱っこしてほしいことだったとすれば、しばらく抱っこをしてあげる事で、赤ちゃんの心は落ち着き泣くこともピタッとおさまります。
抱っこをして赤ちゃんが落ち着き、泣きが治まったら食事を再開してみましょう。
赤ちゃんもさっきまでの泣きがうそだったかのようにご機嫌で食事を食べてくれるかもしれません。
⑥食事が物足りなくて泣く
赤ちゃんが泣く原因は食事の量が少なかったと言う事も考えられます。
食事の最後で赤ちゃんが泣く場合は、もっと食べたくて泣いていると言う事もあります。
食事が終わっても、口をモゴモゴ動かしている。
指しゃぶりをして泣く。
もっと食事を欲しがっている。
普段と同じ食事量をあげたのにもかかわらず、もっと食べたくて泣くこともあります。
たくさん食べる赤ちゃんもいれば、ミルクは飲むけれどほとんど離乳食を食べてくれない赤ちゃんもいます。
食事の量は、ママが赤ちゃんに合わせて調節してあげるとよいでしょう。
2.赤ちゃんが食事中に泣いてしまった【実際の体験談】
私が以前働いていた職場は、低年齢児の保育園でした。
働くお母さんのための保育園と言う事で、生後3か月の首の座ったばかりの赤ちゃんから預かっていました。
忙しいママに変わって、初めて赤ちゃんにあげる離乳食を保育園側で行う事も多々ありました。
赤ちゃん組の保育士リーダーをしていた私が、実際に赤ちゃんに食事(昼食)をあげている時に起こったエピソードをあげてみたいと思います。
きっと、子育てしているママも共感するような体験があると思います。
まず一人目は、離乳食も慣れ何でもたべるHちゃん。
この頃生後11か月ほどだったので、ご飯やうどん、野菜色々な食材が食べられるようになっていました。
食べることが大好きで、食事を見ると大喜びで椅子に座り早くちょうだい!とばかりに机をバンバン。
スープやご飯・おかずを順番で食べさせると美味しそうに食べ始めるのですが、しばらくすると大泣きするHちゃん。
ご飯を口に入れようとしても椅子からそっくり返って嫌がり泣くのです。
さっきまで機嫌よく食事をしていたのになぜ・・・?
どうにも泣きが治まらず、他の子もいるのでしばらくは抱っこで落ち着くまで様子を見ました。
泣きが治まり、椅子に座らせご飯を口に入れようとするとまたイヤイヤと泣き出すのです。
スープをあげてもダメ。
おかずを口に入れたら泣きがちょっとずつ治まり食べ始めたのです。その後はおかずを全て食べ、なくなったらご飯、スープを間食しました。
それからしばらくは毎日のように同じような泣きが続いたHちゃん。
ママに相談したところ、お家でもおかずが大好きでたくさん食べるが、白米やスープはほとんど食べないとの事でした。
味のついている食事が好きで、味がほとんどしないご飯や野菜は嫌がって泣くことが多いようです。
お兄ちゃんもいる事から、お家では大人が食べている物と同じ味の食事を細かくしてHちゃんに食べさせていたようでした。
食事にしっかりと味が付いている物を好むHちゃん。
自我が芽生え始めて好きな物と嫌な物もだんだん意思表示するようになっていました。
お家の食事の味付けに慣れてしまっている事から、少しずつ園の食事の味付け(薄味)に物足りなさを感じていました。味の濃い食事に慣れてしまう事で、薄味の食事を嫌がるようになってしまう事はよくあります。
Hちゃんは、薄味の食事に満足しなくなってしまったのが泣く原因だったのですね。
二人目は生後7か月のAちゃん。
Aちゃんの両親は台湾人で共働きのため、毎日朝早くから夜遅くまで保育園にAちゃんを預けています。
ママも忙しく、Aちゃんの離乳食もお家ではあまりできていないようでした。
離乳食を始めて3か月が経ち、親と相談の上で保育園の食事も「ゴックン期」から「モグモグ期」へと移行しました。
しかし、中々上手く食べられないようで食事を口に入れても「ベェ~」っと出して泣くAちゃん。
口の中で食べ物をつぶすと言うモグモグが上手に出来ないようです。柔らかい物であってもつぶ状の物が口に入ると嫌がりました。
食事が口に入っても口をモグモグと動かす仕草が見られず、同じように口を動かす仕草を私がやってもAちゃんの口は閉じたままでした。
食べ物を入れる時点で泣くAちゃん。
「ゴックン期」のドロドロの食事は食べられていたので、もう一度前の食事に戻すことにしてポタージュ上の食事で様子を見ていきました。
こちらは泣くことなく間食できるので、Aちゃんにはまだモグモグ期が早かったのだと感じました。
その後、しばらくしてモグモグ期へ移行した時にはすんなりと食べてくれました。
Aちゃんの泣く原因は、モグモグ期に移行する事がまだ早かったと言う事でした。
やはり離乳食には個人差があるので、赤ちゃんの体調や成長によって様子を見ながら進めていく事が大切なのだと改めて感じますね。
3.食事中に泣く赤ちゃんの気分を変えてみよう
赤ちゃんが食事中に泣く理由は様々でした。
- 赤ちゃんにあげた食事が熱かった事で泣く
- 食事の食感が赤ちゃんにはまだかたかった
- 食事の味が濃い又は薄かった
- お腹が空いていなかった
- ママに抱っこしてほしくて泣く
- 食事が物足りなくて泣く
赤ちゃんが食事中に泣くことが続いた時にどのような事を考えたらよいのか?
泣いている赤ちゃんは、ちょっとした事がきっかけで泣き止むことも考えられます。
泣く赤ちゃんが音楽に反応してピタッと泣き止んだりすることがあるように、赤ちゃんの気分を変えてみる事も大切です。
・食事中に音楽をかけてみる
赤ちゃんは音に敏感です。
テレビの音と言うよりは、ゆっくりめな音楽をかけてあげることをおすすめします。
食事の際に音楽をかけてあげることで、赤ちゃんもいつもと違う気分になり泣き止むこともありますよ。
・食器を変えてみる
いつもと同じ食器ではなく、たまには違う柄の食器に変えてみましょう。
また、離乳食中に赤ちゃんにスプーンやフォークを持たせる場合もありますね?
その時には、赤ちゃんが持つものをいつもと違う柄(キャラクター)にする事で赤ちゃんの目にとまり嬉しく「キャッキャッ!」と反応することもありますよ。
食器に目が向くことで、泣くことを忘れて食事を食べてくれるかもしれません。
・食事の前に一言声をかける
これから食事の時間と言う事を赤ちゃんにも声をかけていきます。
「ご飯の時間だよ。いい子に食べようね」
「ママと一緒に食事しようね♡」
言葉が通じなくても赤ちゃんに声をかける事は大切な事です。
今から食事の時間と言う事を知らせるために、赤ちゃんが分からなくても毎日一声かけてあげることを習慣にしてみましょう。
声をかけられ続けることで毎日の習慣となり、食事の時間と言う事も少しづつ大きくなるにつれて覚えてきます。
「食事が楽しい時間」
「食事の時間が大好き♡」
と感じることができれば赤ちゃんも泣くことなく食事ができるようになるかもしれません。
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4.食事中に泣く赤ちゃんへの対応
食事の時に赤ちゃんに泣かれてしまった時にどのような対応をとったらよいのか、考えてしまうママも多いようです。
一度赤ちゃんの食事を中断した方が良いのか?
赤ちゃんが泣いていても食事を食べさせてしまった方が良いのか?
泣く赤ちゃんにどのような行動をとるのが一番なのかと考えますが、家庭によってもママの子育ての方針によっても対応は違ってくると思います。
・食事を後回しにして赤ちゃんを泣き止ませる
まずは、泣く赤ちゃんを優先して食事は赤ちゃんが落ち着いてから食べさせると言うママの対応です。
赤ちゃんが泣くのは可愛そうと感じすぐに抱っこをしたりあやすパターンです。
ゆっくりと抱っこしてあげ赤ちゃんが落ち着き安心させてあげる。
また、赤ちゃんが泣くことでうるさくなってしまい周りにいるパパや姑さん・兄弟・ご近所に迷惑がかかってしまうと考え、まずは泣き止ませると言うママもいます。
・赤ちゃんが泣いていても食事を食べさせてしまう
赤ちゃんの泣き具合がひどくない限りはそのまま食事を続行するママも多くいます。
忙しいママにとって効率が良いのは、赤ちゃんが泣いていてもその時に食事を食べさせてしまったほうが後々楽な感じがします。
食事後にゆっくりと抱っこしてあげるほうが、ママの効率も良いでしょう。
しかし、泣く赤ちゃんに食事を食べさせるのはけっこう大変です。
泣いているとあまり食事を食べてくれなかったり、周りの家族が泣く赤ちゃんをうるさいと感じてしまったり・・・。それも周囲が理解したうえで泣いていても赤ちゃんに食事を食べさせてしまうママもいます。
赤ちゃんが食事中に泣いた時のママの対応。
子どもの事を一番理解しているのは赤ちゃんの身近にずっといるママやパパです。
赤ちゃんが食事中に泣いてしまった時、心配して慌てて泣き止ませる必要もありませんよ。
その時の赤ちゃんの様子を見て決めていっても良いと思います。
あまりにも赤ちゃんの泣きがひどい時には、一度食事を中断してあげたり、泣く赤ちゃんの様子を見守る事も大切です。
赤ちゃんの泣きがすぐに治まりそうな時であれば、そのまま食事を続けても大丈夫かもしれません。
家庭によって子育てのやり方がみんな違っているように、食事で泣く赤ちゃんへの対応も皆同じではありません。
ママやパパが今はこうするのがよいのかな!と思うやり方で泣いている赤ちゃんに愛情持って接してあげる事が一番です。
5.まとめ
いかがでしたか?
今回は「食事中に泣く赤ちゃんの原因と対処法」についてまとめてみました。
赤ちゃんが離乳食を食べ始めると、ママは何かしら離乳食の悩みなど壁にぶつかります。
食事中に泣く理由も様々ですが、ママが赤ちゃんと向き合って泣いている理由を考えていく事できっと原因が見つかる事でしょう。
子育てを頑張っているママたちはみんな同じような悩みを持っていて、その壁にぶつかるたびにママは赤ちゃんのために一つひとつ悩みを解決しようと一生懸命子どもと向き合っていきます。
赤ちゃんが食事中に泣くことがあってもそれは赤ちゃんが自分の感情を出している元気な証拠!
食事で泣く赤ちゃんを見てママやパパがあまり不安にならずに、大丈夫と言う大きな気持ちで構えていてほしいと思います。