1週間で子どものトイレトレーニングはできるの?
保育士として多くの子どものトイレトレーニングを見てきましたが、さすがに1週間でトイレトレーニングは厳しいかもしれません。
しかし、短期間でトイレトレーニングを成功させることは可能だと思います。今回は、短期間でトイレトレーニングを成功させるための3つのポイントをお伝えします。
この記事の内容
1週間でトイレトレーニングはできるのか?
時間をかけないでトイレトレーニングをしたい。
1週間でトイレトレーニングを成功させる事はできるのか?
仕事や家事で忙しいママは、子どものトイレトレーニングに中々向き合う時間が作れないと悩むことも多いようです。
短期間でトイレトレーニングを済ませたいと言うのが、ママの本音なのかもしれません。
子どものトイレトレーニングが簡単なものではない事は、今までのトイレトレーニングの記事でもお伝えしてきました。⇒3歳のトイトレ成功の秘訣!うまくいかない理由とは?
1週間トイレトレーニングをしても、トイレでおしっこが成功するのは数回だと思います。
まずトイレトレーニングを1週間で成功させることは難しい事です。
もちろんトイレトレーニングをする子どもの年齢にもよるでしょう。
実際に、現役保育士として2歳児の担当を数年連続で行っていますが、1週間でトイレトレーニングを確実に成功した子どもは見た事ありません(-_-;)
3歳児でも、さすがに1週間で完璧にトイレトレーニングが成功した子はいないです。
まれに、トイレトレーニングを始めて1週間のうちにタイミングが合えばトイレでおしっこができる子はいます。その時ちょうどおしっこの出るタイミングがあって、トイレで成功したと言う感じでしょう。
トイレトレーニングを始めて、1週間でパンツになるほど排泄が完璧に出来るようになるのにはちょっと時間が短いと感じます。
私の経験上では1週間ではなく、早くても1か月ほどのトイレトレーニングが必要だと思います。
1週間でトイレトレーニングが成功してしまう子がいるとしたら、ほんとにまれな事でしょう。
トイレトレーニンが成功する期間には個人差があります。もちろん、始める年齢や季節なども関係します。
トイレトレーニングを1歳で始めた子と3歳で始めた子では、やはり3歳から始めた子どもの方がスムーズにいくような気がします。
おしっこをためる力だったり、周りの子がおまるやトイレに座るのを間近で見る機会も多いので影響を受けてトイレトレーニングが早く進むことが考えられます。
トイレトレーニングを1週間で成功させるのは難しい事です。子どもの様子を見ながら無理のない程度にチャレンジしてみてください。
トイレトレーニングを1週間で行うメリットとデメリット
1週間でトイレトレーニングが成功しなかったとしても、短期間で成功させるように子どもと頑張って進めていく事はできると思います。
短期間でトイレトレーニングを成功させることで、子どもとママにとって良い事が多いと思います。
しかし、1週間でトイレトレーニングをする事によってデメリットが生じる事もママは頭に入れておいてほしいと思います。
実際、トイレトレーニングを1週間で行う事のメリットとデメリットを紹介していきたいと思います。
1週間でトイレトレーニングを行うメリットとは?
①親の負担が1週間で済む
もともとトイレトレーニングは1週間ではまず無理です。
普通、子どもが半年から1年以上かけて行うトイレトレーニングを1週間で終わらせようとするのですから、トイレトレーニングが終了してしまえば後は楽になります。
子どもに付き添ってトイレにママも行けば自分でおしっこをしたり、中にはトイレトレーニング終了後には一人でトイレに行ってしまう子もいます。ママとしても子どものトイレの負担が減り、自分の時間にまわすこともでき時間に余裕がうまれます。
②経済的な負担が減る
ママにとって一番嬉しいメリットは経済的な負担が減る事だと思います。
1週間でトイレトレーニングが達成できたとしたら、子どものおむつ代がかからなくなるし、経済的な負担が一気に減ります。子どものおむつ代、毎日必要なものだし馬鹿にならないですからね・・・。
(ベネッセ教育情報サイトより)
子育て世帯では、1か月で平均2,000円から3,000円のおむつ代がかかっているが多く、年間平均24,000円と言われています。
1週間でトイレトレーニングが済んでしまえば、その後のおむつ代は娯楽費や貯金にまわすことができます。もしトイレトレーニングが1年早く済んでしまったなら、24,000円節約できると言う事になり、ママにとっても嬉しい事だと思います。
③オムツのごみが減る
毎日出るおむつのごみはすぐにたまってしまいます。しかも、トイレのゴミ箱に袋に入れて置いても、臭いに悩まされることがたびたびあります。
トイレトレーニングにより、おむつのごみが減るだけで、大量のゴミがいっきに減ります。
毎日3枚から6枚はおむつを使うと思うので、1週間で30枚ほどのおむつのゴミが減るだけでゴミ捨ても楽になります。
おむつのゴミの匂いに悩む家庭もあるので、1週間でのトイレトレーニングによりおむつが外れればゴミ問題も解決できます。
トイレトレーニングを早い段階で終わらせてしまう事で、ママにとっても嬉しい事がたくさんありますね。
・オムツがはずれるとオムツ代がかからなくなったし、オムツのゴミが大量で大変だったのが減ってよかったです。(埼玉県・40歳・専業主婦)
・もっと早く始めていれば…オムツ代がかからなかったのになぁ。(東京都・41歳・専業主婦)
・少しずつオムツを購入するようにしておけばよかったです。まだはずれないだろうとまとめて購入してしまいましたが、思いのほか早くはずれたので、ほとんど余ってしまいました。子どもの成長はすごいですね。もっと子どもができるって信じてあげればよかったなと思いました。(神奈川県・37歳・専業主婦)
(ベネッセ教育情報サイトより)
こちらは実際に、子育て先輩ママたちが子どものオムツが外れてよかった事です。1週間ほどで子どものトイレトレーニングをする事で、親にとって経済的な負担が減ったり、時間の短縮にもつながる事と言えます。
1週間でトイレトレーニングを行うデメリットとは?
①親が疲れてしまう
1週間でトイレトレーニングを成功させようとする事は、親にとっても過酷です。毎日、家事や子育て・仕事に忙しい中、子どものトイレトレーニングに全力を注ぐことは大変な事です。
約1週間と言う短い期間の中で、トイレトレーニングを行うと言う事は、ママの気持ちが中途半端では成功しません。
「1週間でトイレトレーニングを成功させる!」と言う強い覚悟がないとまず途中で断念してしまうでしょう。
トイレトレーニングを行うにあたり、子どもにも頑張ろうと言う気持ちを持たせることや、トイレにスムーズに誘っていく事も親の役目となります。
トイレトレーニングは親にとっても体力・精神的に疲れる事です。しかし、辛い事を頑張って乗り越える事で、子どものトイレトレーニングも成功へと近づいていきます。
②子どものやる気が出ない
トイレトレーニングに関して興味がない子どももいると思います。
「パンツ履きたくない」
「おむつのままでいい・・・」
何かしら言い訳を付けてトイレトレーニングを拒否する子も中にはいます。
さすがにここまでになると1週間でのイレトレーニングは厳しいです。子どものトイレトレーニングに対するやる気や気持ちが、進める上では必要になってきます。
子どものトイレトレーニングに対する気持ちが感じられなかったり、トイレを不安に思っている場合は、様子を見て進めていく方が子どもにとっても良いかと思います。
③トイレトレーニングに子どもがストレスを感じる
いきなりのトイレトレーニングに子どもの心も追いつかず、ストレスとなってしまう事があります。
今までトイレトレーニングをしていなかったのに、急に毎日何回もトイレに誘われ便座に座ったり、「シーシ出る?」と言われることに不快感を感じたり、ストレスとなる事もあるでしょう。
大人でも同じで、慣れない事を1週間で行おうとしてもストレスを感じたり、嫌になったりすることがあると思います。
短期間でトイレトレーニングを成功させるための3つのポイント
ポイント①思い切ってパンツで過ごす
トイレトレーニングを1週間で行うためには、思い切った行動も必要になってきます。
日中、オムツで過ごしていた時間をパンツで過ごしてみましょう。まだ、トイレで成功したことないけど・・・と感じ不安に思うママもいるかもしれません。
しかしパンツにする事で、おしっこがでた時に子どももおしっこが出たと言う感覚が分かりやすいと言う事があります。
パンツがぬれている事で気持ち悪い(不快感)と感じたり、床がおしっこで濡れている事に気づいて出てしまったと自分で気づく事ができます。
まずは、おしっこが出てしまった時の不快感を覚えたり、出た事をママに知らせることが大切になってきます。
おむつはおしっこの吸収性が良く、子どもにとって不快感も感じにくいため、トイレトレーニングを始めたらパンツにする事で子どものトイレトレーニングに対する意識も変わってきます。
日中はおむつで過ごしていたOちゃん(3歳)ですが、トイレでもできる事がありママに相談してパンツにしました。
おむつで過ごしていた時は、おむつでおしっこをするのが当たり前のようなOちゃんでした。おむつに出ていても教えてはくれず、出ていても「出ていない」と言う事が多くありました。
しかし、パンツにしたことで、失敗した時には出てしまったことを教えてくれるようになりました。おしっこが出た時に、パンツやズボンが濡れてしまう不快感が気持ち悪いと感じたようです。
1週間での成功とはほど遠かったものの、3か月くらいでパンツでの失敗もなくなりトイレトレーニングが成功しました。
ポイント②子どもがトイレと言ったら付き添う
おしっこが出ないのに「トイレ・・・」と言う子も中にはいます。
忙しいママにとっては「えっ?また?」「大丈夫大丈夫・・・」と子どもの声を流してしまう事もあるのではないでしょうか?
もちろんその言葉が、子どもにとったらトイレで遊びたかった!とか水を流して終わり・・・と言う事かもしれません。最初はそれでいいのです。子どもがトイレに興味を持っていると言う証拠です。
1週間でトイレトレーニングを成功させたいと思っているのであれば、子どもの言葉にママも耳を傾けていくことです。、もしかしたら成功するかもしれない!と言う気持ちを持って子どものトイレトレーニングに付き合う事が大切です。
子どもの言葉を信用してあげる事が、トイレで成功する事につながってきます。
ポイント③たくさんほめる
子どもをたくさんほめることがトイレトレーニングにも影響します。
ほんの些細な事でも、ママにほめられることで子どもはやる気を出してくれます。それはトイレトレーイングに限らず色々な事に言えます。
トイレトレーニングをしていて子どもがトイレに行く。大人にとってはあたりまえの事でも、トイレトレーニング最中の子どもにとってはトイレに行く事だけでも頑張って行動している事になります。
たとえトイレでおしっこが出なくても、子どもがトイレに行けた事やおしっこが出ると言えたことをその都度、褒めていく事が大切だと思います。
「トイレに行ってすごかったね」
「おしっこ成功したね!」
ママの笑顔と言葉が子どもの頑張る活力になっていくのです。
日常生活でも、しっかりと口に出して子どもを褒めてあげる事が大切です。
まとめ
今回は、「1週間で子どものトイレトレーニングはできる?トイレトレーニングが成功するための3つのポイント」についてまとめてみました。
実際、子どものトイレトレーニングを1週間で行うのは相当厳しいと思います。1週間でトイレトレーニングが達成しなくても、あきらめないでその後も継続する事が成功するために必要なことです。
短期間でトイレトレーニングを行う事は、ママにとって嬉しいメリットがあります。
- トイレトレーニングを行う親の負担が1週間ですむ
- 経済的な負担が減る
- おむつのゴミがへる
逆に短期間で行う事でデメリットも生じてきます。
- 親が疲れてしまう
- 子どものトイレトレーニングに対するやる気が出ない
- トイレトレーニングに子どもがストレスを感じる
短期間でトイレトレーニングを成功させようとする事は、親だけでなく子どもにも負担がかかります。そのことを頭に入れたうえで子どものトイレトレーニングをする事をおすすめします。
しかし、トイレトレーニングが子どもの負担や精神的なストレスになるようであれば、トイレトレーニングを中断したり、慌てずに子どものペースで行う事も考えていきましょう。
1週間でトイレトレーニングを成功させるためのポイントとしては
①思い切ってパンツで過ごす
②子どもがトイレと言ったら付き添う
③たくさんほめる
日々、仕事や家事で忙しいママにとって、なるべく1週間でトイレトレーニングを成功させたいと考えるママも多くいるようです。子どものトイレトレーニングを始める時期やタイミングも必要ですが、1週間で成功させようと言うママと子どもの気持ちも大切になってきます。
親が子どものトイレトレーニングに焦ってしまうと、ママがイライラする事が多くなってしまいます。
1週間で成功させようと言う気持ちを持ってトイレトレーニングに取りかかり、1週間で出来なかったとしても、必ず成功すると子どもを信じて継続し、頑張ってほしいと思います。