赤ちゃんの食事中に音楽を流す音楽教育がある中、食事中に音楽を流すのは良くないと言う考えもあります。
色々な物や音に興味を持ち敏感な赤ちゃんは、食事の最中に音楽を流すことで、音楽に反応してしまい食事に集中できなくなってしまうと言う事が考えられます。
今回は、赤ちゃんにとって食事中の音楽がいけない3つの理由と食事中の赤ちゃんにおすすめの対応についてまとめてみたいと思います。
この記事の内容
1.食事中の音楽が赤ちゃんにいけない3つの理由
テレビや音楽が当たり前の時代となり、家にいてもテレビや音楽をずっとかけていると言う家庭が多いと思います。
音が聞こえてくるのが自然となり、テレビや音楽ないと物足がりなさを感じてしまう方もいるでしょう。
テレビや音楽を見てはいないし聞いてもいない。
しかし当たり前のようにテレビや音楽を付けてしまう。
家事や育児、食事中も何らかの音楽が聞こえてくる。
これは大人が求めている事であって、赤ちゃんや子供にとっては必要のない音楽です。
食事中の音楽が赤ちゃんにとって必要のないと言われる3つの理由をお伝えします。
①食事中に音楽があることで赤ちゃんの気が散ってしまう
大人と違い小さな赤ちゃんは、一つの事をするだけで精いっぱい!
食事を食べている時に音楽がかかっていることで赤ちゃんは音楽に興味を示し食事に集中できなくなってしまいます。
大人であれば食事中に音楽がかかっていることで、逆にゆっくり食事ができたりリラックスできると言うメリットがあります。
子どもと違って大人は、たまにはゆっくりと音楽を聴きながら食事を楽しみたいと感じる時だってありますよね。
しかし、小さな赤ちゃんは二つの事を同時に行う事がまだ難しく、食事を食べるのと音楽を聴くことを器用に行う事ができません。
赤ちゃんの耳に音楽が聞こえてきたら、一度赤ちゃんの動きは止まってしまいます。
「あっ!何か聞こえてきた。」
食事をしている最中に音楽が聞こえることで赤ちゃんの頭は食事から音楽の方へ向けられてしまいます。
せっかく機嫌よく食事を食べていたのに、音楽があることで食事への興味が薄れ音楽の方へと流れていってしまうのです。これでは、赤ちゃんの食事も進みません。
また、音楽の方へ気を取られてしまい赤ちゃんが食事に興味を持つことができなくなってしまうのです。
音楽をかけたいときには赤ちゃんの食事が終わってから、ママと一緒にゆっくりと聴く事がおすすめです。
②音楽があることで赤ちゃんとママの会話がなくなってしまう
食事中に音楽をかける事によって、食事をあげているママやパパと赤ちゃんとの会話が減ってしまう原因につながってしまいます。
食事の時間は赤ちゃんとママの大切な時間です。
赤ちゃんと向き合って食事を食べさせてあげる事は、赤ちゃんにとってもママの愛情を感じるひとときです。
食事中に音楽がかかっている事によって、ママも赤ちゃんとの会話を気にしなくなります。
なぜならば・・・。
音楽がかかっていると、人は自然と居心地がよくなり会話も減ってしまうのです。
音楽があれば会話が少なくなっても居やすい空気になると思います。
それが会話ができない赤ちゃんであれば、音楽がかかっている事でなおさらママが赤ちゃんに話しかける機会が減ってしまうのです。
赤ちゃんの食事中は、ママは赤ちゃんとのコミュニケーションの場にして欲しいと感じます。
「ご飯だよ。」
言葉は喋れなくても、赤ちゃんはママの表情や口の動きを見て色々な事を感じています。
ママが何も喋らずに、黙って赤ちゃんに食事を食べさせていても、赤ちゃんも喜びませんよね?
赤ちゃんはママやパパの表情をよく見ています。
赤ちゃんは大人よりもママやパパの顔をジーっと見つめています。
ママが笑えば赤ちゃん自然と笑う事が多くなります!
逆に赤ちゃんの身近にいる大人が赤ちゃんに対して無表情で接していると、赤ちゃんも表現方法が分からず表情が硬くなってしまうのです。
食事中の音楽やテレビが日常となると、家族での会話が減ってしまう原因になってしまいます。
食事を楽しくするためにも、音楽をかけるより家族の会話を楽しむことの方が大切な時間だと感じます。
③赤ちゃんの食事が中断しやすい
食事中に音楽をかける事で赤ちゃんの食事が止まってしまいます。
食事ができる赤ちゃんは離乳食が始まった頃からなので生後5・6か月くらい~になります。
寝返りもでき、一人でもお座りができるようになりますね。
また、ハイハイやつかまり立ちができるようになってくると、食事の最中でも椅子から降りようとしたりする赤ちゃんもいます。
この時期は運動面も活発になってくるので、じっとしていられずつかまり立ちをしたり、ずりばいで動き回ったりと激しく行動範囲も広がってきます。
食事中に音楽をかける事で食事の最中でも椅子に座ったまま身体を動かしたり、赤ちゃんが手をパチパチしたりと音楽を聴いて表現しようとします。
また、音楽のなっている方へ行きたくなってしまったり、椅子から降りて立って身体を揺らしたりと赤ちゃんの食事が中断してしまいます。
一度赤ちゃんの食事が中断してしまうと、また食事モードに切り替えるのに時間がかかってしまいます。
また、食事が中断してしまったからと言って椅子に座っていない状態で赤ちゃんに食事をあげることはやめましょう。
しつけの部分でも、食事は椅子に座って食べさせるようにしたいですね。
しかし、赤ちゃんの食事の時間にわざわざ音楽をかけ、赤ちゃんの興味を食事から音楽へと誘う必要もないでしょう。
食事の時間は、しっかりとご飯を食べると言う習慣を赤ちゃんの時から作っていきましょう!
2.音楽なしでも楽しい食事に♪【実際の体験談】
私の保育園では赤ちゃんの食事(昼食)の時に音楽をかける事はしません。
今まで働いてきた園でも食事の時間に音楽を流すことはありませんでした。
これは園によっても違うのかもしれませんが、私は音楽なしの食事に賛成です♡
音楽がかかっていなくても、楽しい雰囲気で食事ができるからです。
食事をするのに楽しい空間はとても大切だと感じます。
楽しくない食事は、料理の美味しさも半減してしまいますよね?
ママやパパが赤ちゃんと一緒に食事をする時に楽しい雰囲気作りをしていく事が必要だと思います。
職場でも食事の時間には、赤ちゃんや子供たちが楽しく、美味しく食事ができるように保育士として心がけています。
「おいしい?☺」
「モグモグしてね!」
赤ちゃんの食事の様子を見ていると可愛くてついつい赤ちゃんに話しかけてしまいます。
たくさん話しかける事で、赤ちゃんとの信頼関係も深まり嬉しそうにします。
手でぽっぺたを叩いて美味しいと言う仕草をしたり、お腹が空いて無我夢中で食べる子もいます。
一生懸命頑張って食べている赤ちゃんの姿って見ているだけで楽しいです。
食事中のコミュニケーションは周りが楽しい空気になります。
また、離乳食期の赤ちゃんはまだ食べることが上手ではないので、大人が補助してあげないと口の周りやら手が食事ですごい事になってしまいます。赤ちゃんの手や口を拭いたりするのも、言葉かけをしながら行ってあげるのが良いと思います。
日によっては、食事中に気に入らない事があって赤ちゃんが泣いたり、食べるのを嫌がったりすることだってあります。
機嫌よく食べてくれる時だけではないので意外と赤ちゃんの食事は騒がしくなることも多いので音楽がなくても良いと感じます(笑)
3.食事中の赤ちゃんにおすすめの対応とは☆
食事中は一人で黙って食事をするよりも、家族や友達と一緒に食事をする方が楽しい食事の時間ができると思います。
赤ちゃんの食事も一緒です。
ママが黙々と赤ちゃんに食事を食べさせるよりも、周囲が赤ちゃんに話しかけてあげることが必要です。話しかけられた赤ちゃんの表情も笑顔になり楽しい食事ができます。
赤ちゃんの食事中は、親子の時間を大切にして食事に向き合って欲しいと思います。
ママが赤ちゃんと向き合って食事を食べさせてあげる事は、赤ちゃんにとってはママとの大切なスキンシップとも言えます♡
そのママとの時間を赤ちゃんは「しあわせ」に感じています。
赤ちゃんは大好きなママの行動をしっかりと目で追っています。
ママが携帯やテレビに夢中になる事で、食事中の赤ちゃんも気が散ってしまったり、ママの行動にやきもちを感じます。
赤ちゃんの食事中は、ママも親子での時間を大切に赤ちゃんに寄り添う気持ちが大切です。
4.まとめ
いかがでしたか?
今回は、「赤ちゃんの食事中に音楽がいけない3つの理由」についてお伝えしました。
食事は家族団らんの時間と言われています。
食事中に音楽をかける事で、ママと赤ちゃんとの会話が減ってしまう原因に繋がります。
また赤ちゃんは食事に集中できなくなってしまいます。
食事よりも音楽に気を取られてしまい食事が進まなくなってしまうことがあります。
赤ちゃんが動けるような月齢になってくると、音楽がかかる事で身体でリズムを取り始めたり、動きたくて椅子からおりてしまう事もあります。
そうなってしまうと赤ちゃんの中での食事モードはなくなってしまい、いくら椅子に座らせようとしても嫌がり食事も中断してしまいます。
赤ちゃんにとっても食事は家族の団らんの大切な時間です。
誰よりもママやパパの愛情を感じたい赤ちゃん!
赤ちゃんの食事中には、ママが親子の時間を大切にしてあげる事が何よりも必要です。
ママやパパが赤ちゃんに寄り添って楽しい食事の時間を作ってあげてほしいと思います。