2歳児の頃からトイトレをしておむつが外れると、子どもが3歳児になった時、ママはものすごく楽になります。
2歳児のイヤイヤ期にトイトレをするのは大変と感じる事も多いでしょう。
しかし、正しい進め方をしていく事で子供と一緒に楽にトイトレを行う事ができます。
今回は、実際に保育の現場で行っている2歳児のトイトレの進め方を紹介したいと思います。
この記事の内容
1.2歳児でトイトレをおこなう理由☆
トイトレを行うにあたり、ほとんどの家庭では2歳児又は3歳児から子どものトイトレを進めていく事が多いと感じます。
2歳児はイヤイヤ期でもあり、子どもがぐずったり暴れたりする中でトイトレをしていくのはきついと感じるママもいます。
しかし、トイトレが大変なのは子どもが2歳児でも3歳児でも一緒です。
2歳児は色々な事に興味を示し、好奇心旺盛な時期です。
トイレに座ったり、トイレのドアを開けたりと言う事にも興味を示しトイトレに積極的な子どもが多くいます。
子どもが楽しそうにトイレに興味を示す2歳児こそトイトレを行うチャンスだと感じます。
逆に3歳児になりトイトレを進めようとしても子どもも賢くなる分、パンツを嫌がりトイトレをしなかったり、分かっていてトイレでは排泄しなかったりと言う問題も出てきます。
3歳・4歳と大きくなってからトイトレを進めていくのは大変です。
年齢が大きくなりトイトレをすれば、すぐにおむつがとれるかと言ったらそれは違います。
またトイトレの進め方を誤ってしまうとそこからまたすぐに始めようとしても難しいものがあります。
トイトレを進めていくには子どもがトイレに興味を示したり、親が子どものトイトレに向き合っていこうと言う決心が大切になってきます。
子どもがトイトレを嫌がっているのに無理やり親が進めてしまったり、親の言葉かけ一つで子どもがトイトレをやる気になったり、嫌がる原因につながっていきます。
2歳児でトイトレを行う理由は、おまるやトイレに座ったりすること自体も遊び感覚でトイトレできるからです。 子どもがトイレに興味や関心を持っているうちにトイトレを進めていくことが重要になってきます。
2.トイトレの進め方【2歳児】
2歳児からのトイトレの進め方としては、親と子どもで楽しく気長に行っていく事が必要です。
短期間でトイトレしようと焦らず、親は長い目を見て2歳児のトイトレに付き合っていく事を忘れてはなりません。
親が焦ってトイトレの進め方を誤ってしまう事で、子どものトイトレへの意欲がなくなってしまったり、トイレを拒む原因にもつながってきます。
また、2歳児はイヤイヤ期でもあるように、その時の気分や感情でトイレを嫌がるときもあります。
2歳児のトイトレは気長に進めていく事が前提です。
子どものおまる・トイレへの興味を親が引き出していってあげることで2歳児のトイトレへのやる気へとつながっていくのです。
現役保育士の私は、2歳児担任を何度も経験してきました。
2歳児の子どもたちのトイトレにもたくさん向き合ってきましたが、2歳児クラスが終わる3月の時点でほとんどの子がパンツになっています。
もちろん早生まれの子もいますが、他の子と同じように早い段階からトイトレを進めていました。
実際に保育の現場で、2歳児の子たちが行っているトイトレの進め方を紹介していきたいと思います。
もちろんトイトレの進め方も人それぞれなので、参考として良いと感じた部分を取り入れてくださいね。
①トイレに興味を持つ
②便座に座る
③おしっこの出る感覚をつかむ
④トレーニングパンツで過ごす
・トイレへの興味・関心を持つ
まずは子どもがトイレに興味を持つことから始めてみましょう。
本屋に行くとトイトレに関する絵本やDVDがたくさん置いてあります。
2歳児の子どもに人気のしまじろうやアンパンマンのトイトレの絵本やDVDなどもあるので、子どもと一緒に見てトイレに興味を持つことから始めてみましょう。
絵本やDVDを見ながら子どもへの言葉かけも忘れないようにしていきたいですね。
「しまじろう、シーシしているね。」
「~ちゃんもしまじろうみたいにトイレにお座りできるといいね♡」
2歳児の子どもがトイトレに興味が持てるようする為には、分かりやすく簡単に言葉かけをしていくのがおすすめです。
大好きなアンパンマンやしまじろうがトイレに行っている絵本やDVDを見る事で、子どもは自然と真似をしたくなります。
2歳児くらいの子はお友達の真似をするのが大好きです。
兄弟のいる子であればお兄ちゃんやお姉ちゃんがトイレへ行くのを見て、一緒に行きたがった時に連れて行ってあげるのがよいですね。
2歳児トイトレの進め方としては、最初はトイレやおまるに興味を持つこと。
子どもが好きなキャラクターのDVDや絵本でトイレへの関心を高めていく事から始めます。
また、お友達やお兄ちゃん・お姉ちゃんの真似をしてトイレに一緒に行くことがトイトレのが第一歩となります。
・便座に座ってみる
2歳児の子がトイレに興味を持ってきたら、実際にトイレの便座に座る練習をしてみましょう。
もちろんおまるでも良いと思います。
お家にある洋式トイレは、2歳児の子どもにとっては大きいので怖いと感じる子もいます。
座らせてみて不安な感じが見られるようなら子どもの手を持って付き添い安心させてあげましょう。
この時、子どもが安心できるようにママはすぐ近くで見守ってくださいね。
2歳児のトイトレを行っていく時には、子どもに不安を与えないことが大切になります。
最初から一人でトイレに座る事は誰だって心配になります。ママが一緒にいる事で子どもは落ち着くことができます。
・おしっこの出る感覚をつかんでいく
トイレに座る事に慣れてきたら、少しずつおしっこの出る感覚をつかむようにしていきます。
毎日決まった時間にトイレに行くようにする事で、トイレに行くタイミングとおしっこが出るタイミングがちょっとずつ合うようになります。
何度かおしっこの出る感覚をつかんでしまえばその後もトイレで成功することが多くなります。
おしっこの出ると言う感覚をつかむまで時間のかかってしまう子もいますが、ゆっくりと焦らずにトイトレを進めていきましょう。
親の焦りがあることで子どもにも伝わり、おしっこのでるタイミングを逃してしまう原因につながります。
「早く!」
「おしっこ出るでしょ?」
トイトレをしている時に、急がせるような言葉や親の態度は子どもにとってストレスになります。
進め方として、子どものペースでゆっくりとトイトレをすることが重要です。
また、決まった時間にトイレに行くようにしてトイトレを進めてていくことです。
決まった時間にトイレに行く事で、おしっこの出るタイミングがつかみやすくなります。
子ども自身もトイレに行くタイミングが分かるようになり、おしっこの成功率が増えていきます。
・トレーニングパンツで過ごそう
おしっこの出る感覚をつかみ始めてきたら、トレーニングパンツを履いて過ごしてみましょう。
トレーニングパンツへの進め方としてはまずは、1日のうちの2・3時間から始めていきましょう。
最初から1日パンツで過ごしてしまうと、子どももパンツで過ごすのがイヤになってしまう事があります。
はじめのうちは失敗も多いので、数時間からパンツになる練習を始めていくのがコツです。
お家で過ごす日中にパンツで過ごすようにして、外出時にはおむつに戻すと言うような感じで進めていくと出かける際に、ママとしても安心だと思います。
トイトレにも慣れてきたら、少しずつパンツの時間を増やしてみてくださいね。
3.2歳児トレーニングパンツの選び方
トレーニングパンツにもパンツの生地が厚めの物からちょっと薄いものまであります。
トイトレをするにあたり、両方に良い点と欠点があるので選ぶ際に参考にしてくださいね。
・忙しいママにおすすめ☆厚めのトレーニングパンツ
良い点は、おしっこを失敗してしまった時に床までぬれずにパンツとズボンで済むこと。
家事育児が大変なママにとって、子どもがおしっこを失敗してしまった時、着替えだけでも慌ただしくなってしまいます。
時に2歳児となると、お着替えも自分でやってくれないことも多いですからね。
厚めのトレーニングパンツは、子どもがおしっこを失敗した時、ママの掃除の負担が減らせると言う利点があります。
欠点としては、子どもがおしっこを失敗してもそのまま過ごしてしまう事があると言うことです。
トレーニングパンツを始めて間もないうちは、失敗も多いので厚めの生地でも良いと思います。
しかし厚めのトレーニングパンツに子どもが慣れてしまうと、おしっこが出てしまっても自分から知らせてくれないと言う事があります。
また2歳児くらいだと、遊びに夢中になっておしっこが出てもそのまま遊び、大人が気づくまでパンツがぬれている状態と言う事もよくある話です。
トイトレをするにあたり、おしっこがパンツに出てしまったと言う感覚を子どもがつかむことも大切になってきます。
・子どもにおすすめ☆薄いタイプのトレーニングパンツ
生地が薄めのトレーニングパンツは、子ども自身がおしっこを失敗したことに気づきやすい事が良い点になります。
おしっこを失敗した時に、パンツからおしっこが流れ出てきたら2歳児の子どもが見てもわかります。
おしっこが出てしまった事が分かれば、失敗をしてもトイトレは順調に進みます。
逆に欠点は、パンツの生地が薄い分、失敗してしまった時にカーペット・マット・床などが汚れてしまう事です。
洗濯が多くなり仕事が増えてしまう事が、忙しいママにとっては負担となってしまうかもしれません。
トレーニングパンツも、生地の厚さが様々なので子どもに合ったものを見つけてくださいね。
4.2歳児トイトレ、ママのお悩み事例
2歳児のトイトレをしている子どもの親によく相談されることがあります。
「園ではトイレでおしっこが出るようだが、お家ではトイレに連れていっても全く成功しない」と言うお悩み。
2歳児のトイトレの進め方としてこのような相談が多くあります。
お家だと何となくの時間でママが子どもをトイレに誘い、トイトレを進めている家庭がほとんどです。
しかし園では毎日決まった時間にトイレに行く。
子供自身も流れができ始めているのでしょう。
2歳児クラス、11月生まれのY君は4月に園に入園してきました。
入園当初はもちろんおむつで、トイレへ行く事すら嫌がっていました。
園に慣れてきた6月くらいからトイトレを始めましたがトイレでは全く出る様子はなく、隣でおしっこをしている子の姿をじっと見る感じでした。
8月くらいからトイレでおしっこの出る回数も増えはじめます。しかし、おしっこの間隔も近いのでおむつにも出ている事がほとんどです。
成功した時には一緒に喜んでハイタッチをしたりしながら、Y君の自信につなげトイトレを今も継続中です。
お家でも、嫌がっていたトイレに行くようになったり、決まった時間に連れていく事でおしっこの成功率が増えたとの事でした。
おうちでは、オムツです・・・。
現在2歳1か月の娘っこ。
保育園では、かなり前からトレーニングパンツを着用しています。
先生が誘ってくれているおかげで、お昼寝の時に濡らしてしまうだけで、ほかの時間はトイレで成功しています。
が!!
家では、ほとんど成功してません・・・。
イヤイヤ期なのか、なんでもイヤ。トイレもイヤ。オムツ変えるのもイヤ。・・・。
ウンチだけは、本人の表情を見て「ウンチよね?」と確認。
黙って頑張っていれば、トイレに一緒に走ってます。
おしゃべりは、上手にできているのに、何故伝えられないの?と、不思議ですが、そのうちなんとかなる。ぐらいの気持ちで・・・。
「わからなかったかな?」と聞くと、「言わなかっただけ。」と・・・。
なぜだ~!ベネッセしまじろうクラブより引用
トイレに行くことが身についてくると、自然と便座に座る事ができ、少しづつおしっこの出る感覚もつかめるようになります。
そこで、トイトレを始めている子どもの親には、お家でも園と同じ位の時間帯でトイレに子どもを連れていく事をおすすめしています。
2歳児クラスでは、9時、11時、13時、15時・・・と言う感じで2時間感覚でおむつの子もトイトレを進めています。
その他に、パンツの子は行きたいときにトイレへ行っています。
はじめのうちはトイトレも1回からスタートしたのですが、夏ころからおむつ替えの時間に合わせに合わせ1日3・4回トイレへ行くようになり子どもたちもトイトレへの意欲が積極的に見られるようになってきました。
2歳児の子どものトイトレを進めるにあたり、ママたちの悩みも色々ありますよね。
しかし子どものトイトレも気長に進める事で、絶対に成功する日が来ます。
焦らずに、子どもと一緒に楽しくトイトレしていく事が成功の鍵となります。
5.2歳児のトイトレでママが気をつける事
せっかくトイトレをやる気になっている子どもでも、トイトレの進め方を間違えると子どものやる気をゼロにさせてしまいます。
2歳児のトイトレを進めるにあたりママが心がける事は、子どもと一緒に楽しくトイトレをする事です!
簡単に思う事ですが、2歳児はイヤイヤ期の頑固ちゃんも多い時期なので、トイトレも一筋縄にはいきません。
トイレに行きたくない気分の時もあれば、トイレに行ったらずっと座っていつまでたっても終わらない。
最終的には「ママはあっち行ってて!」
ママがイライラしてしまう子どもの行動も多々あります。
トイレに行きたくない気分の時に無理に連れて行こうとしても、結局泣いて終わってしまいトイトレをする感じではなくなってしまいますよね。
あまり無理強いせずにママと一緒に楽しくトイレに行けるような工夫・環境作りをしていく事が必要です。
6.まとめ
いかがでしたか?
今回は、2歳児のトイトレの進め方についてまとめてみました。
好奇心旺盛な2歳児はトイレへの関心も高く、ドアを開けたり、便座に興味を持ったりと色々な場所にワクワクさを示します。
トイレへ興味を持っている時期にトイトレを進めていく事で、遊び感覚でトイレに座ったりと言う練習ができます。
2歳児からのトイトレは焦らずに行う事が大切です。
- トイレに興味を持つ
- 便座に座る
- おしっこの出る感覚をつかむ
- トレーニングパンツで過ごす
トイトレを行うにあたり流れも大切になってきます。
子どもがトイレに興味がないのにトイトレを行っても、トイレを嫌がる原因になったり、トイレを避ける事につながってしまいます。
親子でトイレに関する絵本やDVDを見て子どもにトイレへの興味を持ってもらえてからがトイトレの始まりとなります。
トイレに座れた・嫌がらずにトイレに行ったなどちょっとした事でも、子どもと一緒に喜ぶことを忘れないでくださいね。