2歳の子供のしつけ方!現役保育士が楽しくしつける方法を教えます。

子供のしつけで悩んでいる。」

「2歳の子供が言う事を聞いてくれない」

「2歳の子供ってどこまで話が分かるの?」

2歳の子供のしつけは、親が悩むほど難しく考えずに、子供の興味をひいて楽しく子育てを行えばいいのです。

2歳の子供のしつけのポイント・子供を楽しくしつける方法を分かりやすくお伝えしていきます。

1.2歳の子供の特徴

ヨウ
こんにちは!大空育児ブロガーのヨウです。

子供の成長はとても早いもの。

2歳の子供は言葉も増えて、ママやパパとの簡単な会話も成立するようになります。

小さい子供ほど月齢の差が大きく、2歳でも4月に誕生日の子供と3月に誕生日の子では、約1年の差がありますよね。

この年齢の月例の差はものすごく大きく感じられます。

保育士として働いている私は、現在2歳児を見ています。

4月生まれの子供は、もうすでに誕生日が来て3歳になっていますが、3月生まれの子供はまだ2歳です。

4月当初は2人とも2歳でしたが、成長の差は大きく感じられました。

4月の時点で、3月生まれの子供はまだ2歳になったばかりと言う事になります。

4月生まれの子供は、保育者との会話もだいぶ成立している感じでした。

自分の身の回りの事も、「コップを出してね」と言うとカバンからコップを出して片付けたり、自分のロッカーのシールマークをすぐに覚えてカバンを引っ掛けたりできるようになりました。

一方、3月生まれの子供は、保育者との会話のキャッチボールは4月時点ではうまく出来ませんでした。

保育者の言っている事も簡単な事のみ伝わる感じでした。

自分の身の回りの事は、まだうまく出来ず、保育者の援助が必要な事が多かったです。

最近(1月あたり)になって、会話が成立するようになってきたり、身の回りの事も1回言えば、しっかり理解して動けるようになっています。

2歳児として、集団生活で同じお部屋にいても、この時期は月齢によって子供の成長に大きな差があります。

お部屋の子どもたちに同じことを言っても、すぐに行動ができたり、自分で出来る事が多いのは月齢の高い子供たち。

どうしても、月齢の低い子供ほど手がかかってしまうのも仕方がない事なのです。

まだ2歳とは言え、親の言っている事は何となく理解しています。

理解していないとしても、ダメな事ややってはいけない事などはきちんと注意することは大切です。

簡単な言葉と表情、ジェスチャーを交えながら伝えていけば、2歳の子供にも少しづつ伝わっていくはずです。

それが、しつけにしても同じ事だと言えます。

しっかりと子供と向き合い伝える事で、子供にも伝わる事だと感じています。

2.2歳の子供のしつけ、どこまでおこなう?

親として子供のしつけをする事は大切な事です。

しかし、2歳の小さい子供にどこまでしつけをしたらよいのか分からないと言う気持ちもあると思います。

正直、どこまでしつけを行わなければならないと言うきまりもありません。

しつけに厳しい家庭もあれば、小さい子供にはしつけなどせずに自由に伸び伸びと育ってほしいと願う家庭もあるでしょう。

2歳でどの程度のしつけを行うかは、各家庭によって様々です。

ある程度しつけがされている子供は、家から外出した時にでもきちんと親から教えられている事を、習慣のように行います。

逆にしつけがされていない子供は、周りから見てもすぐに分かってしまいます。

私は、挨拶もしつけの一つだと思っています。

親が挨拶をしなければ、子供も挨拶をするようにはなりませんよね。

近所の人が「おはよう」と言ったのに対して、子供が「おはよう」の返事もしないで無視・・・これでは周囲の人からすると「この家はしつけがなっていない!」とも言われてしまいます。

挨拶がきちんと言えるという事は、親が子供に日頃教えているしつけだと感じます。

「おはよう」「ありがとう」「さようなら」「おやすみ」など基本的な挨拶は、お家でも毎日つかう言葉ですよね。

「親が子供に挨拶をしているかどうか?」

「子供が親に挨拶をしているかどうか?」

この2つは挨拶のしつけとして、とても大切な事です。

親が挨拶をしても子供が挨拶を返さなかったら何の意味もありません。これでは、他の人にも挨拶をすることはきっとできないでしょう。

実際、保育士として私は2歳のクラスを見ていますが、2歳でも挨拶がしっかりできる子はたくさんいます。

しつけの例として、挨拶をあげてみたいとおもいます。

朝や帰りには保育者が「おはよう」「さようなら」と声をかけると、同じようにご挨拶をしてくれる子供。

特にクラスのH君は挨拶をきちんとしてくれる子供です。

「おはよう」「さようなら」はもちろん給食の時間になり、給食やお茶をもらうと「ありがとう」上着のファスナーをしめてあげると「ありがとう」と、あたりまえの言葉のように出てくるのです。

普段から言いなれていなかったら、2歳の子供がすんなりと感謝の言葉を人に言う事はできないでしょう。

H君が家の中以外でもご挨拶がきちんとできると言う事は、お家でも「おはよう」「ありがとう」などご挨拶のしつけがされているのだと感じました。

H君の親に「何かをしてあげたりすると、¨ありがとう¨の言葉をいつも言ってくれる(*^-^*)」という事を伝えると、ママはとても喜んでいました。

「ありがとうやおはようなどの挨拶をする事を、お家でも大切にしているので、園でもできているようで嬉しいです」と話していました。

H君のお家ではママも子供に何かをしてもらったりすると、「ありがとう」の言葉を言うようにしているようです。

H君のお家の挨拶の例も、2歳の子供へのしつけの1つです。

しつけと言うと「挨拶しなさい」「お行儀よく」など、どうしても厳しく行うと言う感じにとらえがちです。

親がしつけをしたくても、子供がいう事を聞いてくれない・子供へのしつけをすると言葉が厳しくなってしまう・・・中々しつけが上手にできないと悩む親もいます。

毎日の生活習慣の中で、親と子供のやりとりでしつけがなされています。子供だけでなく、親も一緒に行う事で子どもも自然と覚えていくのです。

子供にしつけをする場合に、見本となるのがいちばん子供に近い存在の親です。子供は周りの人を見て、真似をしたり色々な事を覚え、身につけ出来る事も増えていきます。

挨拶をしない親の子供はもちろん挨拶をしない。

食事で自分の好きな物だけ食べて嫌いな物を手を付けずに残す親の子供は、好き嫌いも激しく嫌いなものは全く食べない。

手を付けようともしまくなります。

「嫌いな物でも一口は食べよう」「ママと一緒に頑張ろう」と言うのがしつけですよね。ママが一口も食べていないのに子供だけに食べさせようとしても、親の事を見ている子供はもちろん苦手な物を食べようとはしないと思います。

しつけをする親は、子供に見られているという意識をもつ事が大切です。

3.2歳の子供のしつけで親が気を付けたい事

  • 「~しなさい」と命令口調で言わない。
  • 物でつらない
  • 子供を叩かない
  • 人のせいにしない
  • 一生懸命頑張りすぎない

☆子供にしつけをする際に親が気を付けたい事の1つとして、「~しなさい」と子供に対して命令口調で言わない。

子供だからと言って親が命令口調を使う事は、子供のやる気をなくしてしまう原因の一つになってしまいます。

親が子供に言ってしまいがちな言葉としてよくあるパターンがあります。

「お片付けしなさい」「早くご飯食べなさい」「着替えなさい」など子供に対して言っていませんか?

私も、保育士として働く立場から子供に対して命令口調で言わないように気を付けています。

忙しい時につい「~しなさい」と言葉に出してしまいがちですが、これは子供にとってもマイナスな事です。

命令口調で言われてもだれも嬉しくはありませんよね。

2歳の子供も同じで、親に「片付けなさい」と命令口調で言われても反抗したり、お片付けをしないで遊びを続けたりするだけです。

また、片付けをしたとしても、親から言われた口調を2歳ながらに覚えています。

2歳は言葉にしても遊びにしても真似をするのが大好きです。

「~しなさい」と言う言葉を覚えて、保育園やお友達との遊びの中で親の真似をすることがよくあります。

しつけだからと言って「~しなさい」と命令口調で子供に対して言う事は、子供のやる気をなくしてしまう事につながってしまいます。しつけをする際は、「~しようね」など子供が安心するような優しい口調で伝えていく事を心がけていきましょう。

☆2つ目は物でつらない。

これはしつけをする際に、よくありがちな事です。

「お菓子を買ってあげるから、きちんとお友達に挨拶しなさい」「お片付けすればおもちゃ買ってあげる」と2歳の子供に対してしつけをするのに、これが出来たらこれを買ってあげる。子供を物で釣ってしまうことです。

毎日の生活習慣や子供が頑張って練習していることに対して「一生懸命頑張っているからこれを買ってあげる」「日頃から、お箸の練習を頑張っているから」と言う事は良いとも感じます。

しかし、物を買ってあげるから挨拶する、お片付けをする・・・となると、しつけとは違くなってしまいます。

2歳の子供は物をもらえることにだけ頭がいっぱいになってしまい、その時だけしか親から言われたことをしないでしょう。

毎日出来るようになることを願って親は2歳の子供にしつけをしているので、その時だけできても、しつけにはなっていませんよね。

2歳の幼い子供にしつけをする時には、物でつる事をしてもできる訳がないのです。

物をもらえば2歳の子供は満足してしまうからです。

2歳の子供であれば、物でつるよりも頑張って出来たらママがギュッと抱きしめてあげたり、できた事を笑顔で褒めてあげる事で十分満足するでしょう。

2歳の子供は、まだまだママの愛情を欲しがる時期です。子供にしつけをしている時には頑張った事をママの愛情でたっぷり返してあげてくださいね。

☆3つ目は子供のしつけの際に叩いてはいけない。

幼い2歳の子供にしつけをするのは大変かもしれません。言葉だけでは伝わらなかったり、言う事を聞いてくれないとついつい親も子供に対してイラッとする事があるでしょう。

まだ2歳とは言え、子供は親がイラッとする行動をよくしますよね?

親も分かってはいてもつい手が出てしまった、頭や手を気づいたら叩いていたという人も中にはいると思います。

親は子供のできない事のしつけをするわけですから、子供の頑張る気持ちがないとしつけはできませんよね。

2歳の子供のしつけは子供のやる気も大切になってきます。

2歳の子供のしつけをしている際は、子供も頑張っていると言う気持ちを親は認めてあげてほしいと思います。

子供が頑張っているのに、親の焦りと一生懸命にしつけたいと言う思いが先回りしすぎて、子供に対して手をあげてしまうことがあります。

ママの気持ちもとてもよく分かります。

しつけに対して、焦りは禁物です。子どもの頑張りを認めてあげ、2歳の子供のしつけはゆっくりと落ち着いて進めていく事が大切です。子供のやる気や気持ちを育て大切に思ってあげましょうね。

☆4つ目は人のせいにしない。

お店に買い物に行くと子供が走っていたり鬼ごっこをしていたりという姿を見かけた事が一度くらいあると思います。

この時の親の姿として、子供が走ってしてもかまわない親、きちんと子供に対してしつけとして話をする親にわかれると思います。

しつけとしては、「他の人にぶつかったりして危ないからやめようね」「お店には色々な商品が置いてあるからぶつかったら怪我しちゃうから、公園で遊ぼうね」など、2歳の子供でもきちんと伝えるのが親のしつけだと思います。

しかし、しつけとして子供にやめさせるのに「お店の人に怒られるからやめよう」「お店のおじさんが見てるよ!」と子供に対して、他の人を悪く言うのはしつけとしてあまりよくないと感じます。

「お店の人に怒られるなら見ていない所で・・・」と子供ながらに感じる事も出来てきます。

2歳の子供でもしつけをする際は、本当のことを話すことが大切です。その時は理解する事が出来なかったとしても、子供の成長と共に「あの時ママが~って言ってたなぁ~」と理解することができてきます。

☆5つ目は一生懸命頑張りすぎない!

小さい2歳の子供にしつけをするのには時間がかかります。もちろん思うように進まないのが子供。2歳のイヤイヤ期でもある子供に無理やりしつけをしても反抗的な行動をするばかりです。

あまりにも短期間でしつけをしようとして、ママの心が先に折れてしまうこともあります。2歳の子供のしつけは、子供の様子を見ながら気持ちがのっているときに行うのも大切になってきます。

反抗的にイヤイヤしている時の子供に対して、しつけをしようとしても無理がありますよね。

子供の気持ちが落ちついていたり、やる気のある時にしつけを行うのがベストと言えるでしょう。

長い期間子供にしつけをすることに対して、親の気持ちがめげてしまう事もある。

2歳の子供へのしつけが思うようにいかない事でくじけそうになる時もある。

でもママたちはみんな同じような経験をして大きくたくましくなっています。

親はしつけに対して一生懸命頑張りすぎないように、リラックスした気持ちで臨むことがよいでしょう。

4.2歳の子供のしつけのポイント

2歳の子供のしつけは、楽しくおこなう事がポイントです。

「お片付けしなさい」「お箸の持ち方はこうだって言ったでしょ!」と親が怒鳴って子供にしつけをしても、子供はやる気をなくし「ママとはやらない」「やりたくない」と言った言葉を口にするでしょう。

みなさんは自分が幼かった子供の時の記憶はありますか?

「返事をしなさい」「挨拶は大きな声でしなさい」などしつけとは言え、命令的に親から言われたことがないでしょうか?

「ああしなさい」「こうしなさい」と言われすぎてしまうとやりたくなくなるのが、子供心。子供ながらに反抗心がうまれます。

幼い2歳の子供にしつけをする際には、子供に達成させたい事をどうしたら子供が嫌にならずに、楽しくできるようになるかという事を考えることが大切になってきます。

私も日々、保育の仕事で子供たちにしつけをする事があります。

例えば、遊んだおもちゃはきちんとお片付けをする。

食事中は席を立たずに最後まで座って食べる。出来る事は自分で頑張るなど、他にも色々な事を子供に教えています。

2歳の子供たちにも、日々の集団生活の中で学んでほしい事は、きちんと保育者として伝えるようにしています。

保育者の立場から私も、子供たちにしつけの一環としてきちんと出来るようになってほしいので「どうすれば子供たちがお片付けをできるようになるか?」など考える事があります。

2歳の子供はまだ、遊んだ物は片付ける!が出来ない子もいます。

もちろん家でお片付けが習慣になっている子供は、保育園や他の場所でも自然に自分で片付けることができるでしょう。

遊んだら遊びっぱなしだったり、他の子供が片付けていてもお片付けに参加しない子供も・・・。

ただ「お片付けするよ」と言うだけだと、子供から「まだ遊ぶ~」「作ってる途中なのに~」と言った子供の声が毎回聞こえてきます。

そんな時に私は、2歳の子供たちが楽しんでお片付けに参加できるようにゲーム方式にします。

「みんな、おもちゃを何個片付けられるかな?」

「1分間のタイマーが鳴るまでにお片付け終わるかなぁ~!」と子供たちが食いついてくれるような事をします。楽しい事だったり、ゲームとなると2歳の子供でも自然とお片付けを嫌がらずにやってくれるようになります。

特に「しつけよう!」と言う固い気持ちではなく、気楽な気持ちでしつけに対して楽しく子供と関わっていく事が必要なのだと思います。

5.まとめ

2歳の子供にしつけをする際には、「~しなさい」「これはダメ!」と命令的に言うのではなく、穏やかな言葉を使っていく事が大切です。

親が子供にしつけをする事は、子供が社会に出る時に困らないようにだったり、常識を身につけるためにも必要になってきます。

幼い子供にしつけをする時には、短期間で行おうとせずに、長い時間を見て気長に行うのがよいでしょう。

2歳の子供は集中力もなくその時の気分がのっていないと、親がいくら一生懸命に教えても空回りすることがあります。

親は気楽な気持ちで焦らずに楽しく、2歳の子供のしつけに向き合っていく事が大切になってきます。

こちらの記事もご覧ください。⇒いつまで大変な育児が続く?辛い時期に必要な事とは。