乳児の食事を与える時は子どもから目を離さない事が大切です。
「1歳未満の乳児には与えないでください」と記載されている食品はいくつかあるものの、読まずに与えてしまったという親も中にはいると思います。
乳児に食べさせてはいけないと認識の高い「はちみつ」「そば」などの食品であれば気をつけることができますが、偶然食べさせた食事でアレルギーを引き起こしてしまう事もあります。
乳児に始めて離乳食を食べさせる時に気をつける事、食事でアレルギーの出やすい食材やアレルギー反応が出てしまった時の対処法などをお伝えしていきたいと思います。
この記事の内容
1.乳児の食事で気をつけること
母乳やミルクを飲んでいた乳児が5〜6か月頃になると離乳食が始まります。
乳児の食事が始まる事は、ママにとっても多きな不安があると思います。
でも大丈夫!
乳児に食事を与える時に気をつけることを知っておけば、怖い事など何もありませんよ♡
・乳児の離乳食は一口から慣らしていこう
離乳食が始まった乳児。食事を与える時には、まずはスプーンひとさじから始めるの基本です。
乳児にとって食事は初めての体験なので、最初は上手に食べることができません。今まで、ママの母乳やミルクしか口にしていなかったわけなので、トロトロのおかゆなどの食事が口に入ってきたら乳児もまぁびっくりするわけです!
最初は「うぇ~」って口から食事を出してしまうのは、乳児にとってはごく普通の事です。
毎日少しづつ量を増やすことで、乳児も食事を食べることを練習しているんだ。上手に食べれるようになるまでママは気長に待っててね。
・乳児に初めて食べさせる食品は朝・昼の時間帯にしよう
乳児に離乳食を食べさせる時に気をつけることとして、食事を与える時の時間帯です。
なぜ、朝や昼の時間帯に食事を食べさせるのがよいのか?
これは、乳児が食事でアレルギーを起こした時や食事が喉に詰まってしまった時など、危険があった時に病院があいている時間帯をおすすめしているからです。
乳児がアレルギーを起こした時や誤嚥した時などは、すぐに病院に駆け付け、お医者さんに見てもらいたい。
夜の時間帯や休日であると、病院もやっていない事が多くすぐに診察してもらう事ができませんよね。
乳児に初めて食べさせる食品は、できるだけ病院の空いている時間帯に試すことを保健師さんや産婦人科の先生もおすすめしています。
仕事をしているママは、忙しい朝の時間帯に乳児に食事をあげるのは大変だと思います。
乳児に離乳食をあげて自分の身支度をして、家事をして・・・さぁ仕事に出発!朝、離乳食をあげるって結構ママにとっては大変な事ですよね。
でも、昼間はママは仕事。乳児は保育園だし食事をあげられない。夜しかない・・・。
そのようなママもたくさんいます。
そんな時は、土曜日の朝でも良いと思います。土曜日は比較的病院も午前中診療をしていることが多いです。乳児に万が一変化があった時でも駆けつけることができます。
土曜日も仕事で日曜日しか食事を試すことができないってママは、休日診療をしている病院を探しておきましょう。皆さんが住んでいる地域に必ず一か所はあると思います。
ただ気をつけることとして、地域によっては病院が交代で休日診療をしている場所もあるので、事前に調べておく事をおすすめします。
また平日の朝、乳児に初めての食品を食べさせて仕事に出勤するママは、乳児の昼間の様子を見ることができませんよね?ママも気になってしまい仕事に集中できないと言うことがないように、乳児を預ける時には伝えておきましょう。
乳児の様子が見れるし、もし乳児に何かあった時にすぐに対応できるように周囲の方に知らせておくことは大切だよ。
・アレルギー反応が出やすい食品に気をつけよう
離乳食で気をつけることとして、乳児に何の食品を与えても良いと言うわけではない事。
乳児の食事に慎重になるママ・パパもいれば、逆に何も分からずに家にある食べ物何でも与えてしまうママ・パパだって中にはいます。
そんなのうそでしょ?って思うかもしれませんが本当です。
だから、乳児にはちみつを食べさせてしまう事故だっておきてしまうのです。
何も知らずに食事を食べさせてしまう事は乳児にとってかなり危険です!
アレルギー反応が出やすい食品はいくつかあります。アレルギーがひどい時には死につながってしまう事だってあるのです。食物アレルギーは軽く見ているととっても怖いものです。
乳児の離乳食が始まったら、アレルギーの事を少しでも知識として調べておくことはママの基本だよ。可愛い乳児のためにもね♡
乳児に関わるパパやばあちゃん・じいちゃんにもアレルギーに気をつけることを知らせておいてね。
2.乳児の食事は慎重に☆アレルギーが出やすい食品とは?
乳児にとってアレルギーの出やすい食べ物は、卵や牛乳・小麦・そば・エビ・落花生・カニです。その他の食べ物でも、食物アレルギーの症状が出てしまう乳児もいるようなので、初めての食材を食べさせる時には気をつけることが必要です。
乳児であれば、カニやエビの生ものや落花生のような固いものはまだ食べることはほとんどないのかなと感じます。
しかし、食事に多く使う牛乳や卵・小麦。加工食品にも入っている事が多いので、乳児に一番気をつけることが必要な食材です。
食物アレルギーとは、身体に何らかの症状が出てしまう事です。
昔は食物アレルギーの子どももほとんどいませんでした。私が小学校や中学校の頃は、学年に一人もいなかった気がします。しかし時代と共に食物アレルギーの子どもが急増しています。
実際に、私の職場(保育園)にも食物アレルギーの子どもは数名います。15年近く保育の仕事をしていますが、年々多くなっているような気がします。
食物アレルギーの子どもが多くなっている原因は、環境の変化や子どもの体質なのでしょうかね。
そのため、アレルギー子どもへはアレルギーの物を除去した食事が私の園では出されています。
牛乳や小麦アレルギーの子どももいますが、一番多いのは卵アレルギーの子どもです。
ただ、加熱してある卵なら食事に出されても大丈夫な子どももいますし、生卵を触るだけでもじんましんなどのアレルギー反応が出てしまう子もいてそれぞれ程度が違うようです。
保育者としてアレルギーの子供に食事を配る際は気をつけることがあります。
他の保育者と毎日アレルギーの子供に配る食事に間違いがないか確認をして渡すようにしています。
万が一、確認不足で違う食事を食べてしまったら大変な事になってしまいますからね。
アレルギーのある子供への食事は慎重になる事が必要だと感じています。
卵や牛乳・小麦などのアレルギー反応を起こす可能性のある食材は、できるだけ乳児の体調のよい時に食べさせてあげてね。
3.ママなら知っておきたい!乳児に与えると危険な食品
一歳未満の乳児に与えてはいけない食品があることは知っていますか?
☆はちみつ☆
身体に良いとされるはちみつ。
健康にもよいのですが、1歳未満の乳児にとってはちみつを与えることはとっても危険な事。
母子手帳にも「1歳未満の乳児にはちみつを食べさせてはいけない」と書かれているほど気をつけることなのです。
乳児にはちみつがなぜいけないのか?
はちみつに含まれるボツリヌス菌によりボツリヌス症と言う食中毒にかかってしまう事があります。
はちみつを含む加工食品(お菓子・ジュース)もダメで、加熱してあっても与えてはいけないとされています。
万が一、はちみつの入った食品を与えてしまった!と言う時には、きちんと病院で相談することをおすすめします。
ボツリヌス菌が乳児の身体に入ると、その菌は成長し増殖し毒素を乳児の身体に出し、便秘などの症状がでます。しっかりと病院で治療をすれば治る事も多いのですが、放っておくことで重症化し、乳児に呼吸困難が起きたり最悪の場合は死亡事故につながってしまいます。
乳児にはちみつをあたえてはNG!と言う事をママは認識しておいてね。
☆おさしみ☆
生魚には、細菌がついている事があります。
大人は免疫力も強いため、ちょっとくらい細菌がついていても免疫があるので大丈夫(笑)まぁ、ちょっとあたったと思ってもお腹を壊す程度で済むかもしれません。
しかし、免疫力や抵抗力の弱い乳児に生ものはまだ早く、食中毒を起こす恐れも考えられます。おさしみなどの生魚は離乳食を完了して、1歳を過ぎてから少しづつ食べさせるのがよいでしょう。
白身魚は離乳食の初期から使えるので乳児期の食事で大活躍するよ♡
白身魚(離乳食初期)~赤魚(離乳食中期)~青魚(1歳くらい~)へと移行していってね。
4.食事中、乳児に異変が起こった時の対応
食事中に、乳児の様子がいつもと違う・・・と感じた時には、一度食事を与えるのをやめましょう!
しばらく乳児の様子を見て普段とおりに食事を欲しがったり元気があればよいのですが、ちょっとでもアレルギー反応の異変が起こった時には病院で受診してもらうのが良いと思います。
食物アレルギー症状は、軽く済めばよいのですが、時間が経つにつれてひどくなってしまう事もあるので気をつけることが必要です。
そして、身体には湿疹などの症状が出ていなくても、乳児がいつものような元気がなくぐったりするという症状の場合もあります。親の判断で大丈夫と思わないことです!
乳児のアレルギー症状で多いのは、湿疹やじんましんです。
口の周りに症状が出る乳児や体全体に湿疹が出てひどい場合は赤く腫れあがってしまう事もあります。早い時には食事中に症状が出るのですが、時間が経過して何時間もしてからアレルギーの症状がでる事もあるので乳児が食事をした後は、気をつけることが大切です。
乳児が食事で食べたものや時間などを手帳などに記入しておくと忘れないでよいでしょう。
家事育児に大忙しのママなので、食べたものなども忘れがちになってしまいますよね?
アレルギー症状が出て病院に行ったときなどは、必ずその日の食事のメニューを聞かれます。すぐに答えられるためにも、乳児期はしっかりと食事のメニューをメモしておくことをおすすめします。
アレルギー症状が軽く済めばよいけれど、ひどい時には呼吸困難や喘息発作・嘔吐・血圧が下がる・意識がぼんやりする・・・など死に至ってしまう事もあるくらい怖いです。
食物アレルギーは親の判断で簡単に考えないことが大切です。
5.まとめ
いかがでしたか?
今回は「乳児の食事で気をつけること・乳児に食べさせてはいけないもの」について書いてみました。
離乳食が始まり、少しづつ色々な食材を食べれるようになる乳児。
成長するにつれて何でも食べれるようになりますが、1歳くらいまではママやパパが乳児の食事メニュー(食材)に気を遣っていく事が大切です。
乳児期の食事は、アレルギーや食材のことなどママやパパが気にして乳児に食事を与えていく事から大変って思う事もありますよね。
でもアレルギーのひどい乳児は、実際にアナフィラキシーショックを起こしたり、呼吸器症状で呼吸困難におちいってしまう事だってあります。
乳児期のうちは我が子は大丈夫!なんて誰も言えません。
今まで平気だったのに、体調が良くなかったことが原因で発症してしまうこともあるからです。
乳児期に与えてはいけない食材や食物アレルギーの事など、乳児に関わる大人がしっかりと把握し気をつけることで、安心して乳児も食事を食べることができるのだと思います。